坂口 静香さん/ “医・食・柔”を大事にして 働きやすい社会を目指す

今年4月、医療法人の理事・看護部長を務めながら民間保育所『プティット福重ルーム』を立ち上げた坂口静香さん。きっかけは、医療法人と提携していた民間保育所が閉所したことだった。「病院では子どもを持つスタッフも多く働いており、預けるところがなくなるのは困りました。友人や知人からも保育所がなくて困るという話を耳にすることが多く、『私が立ち上がれば!』と決心しました」。

2014年には、病院の入院患者に美味しい食事を提供したい一心で会社を設立したバイタリティの持ち主。その行動力の根底にあるのは、「困ったことは誰かが解決しないとどうしようもない。それも私にしかできないことをやる」という強い想いだ。

保育所不足は福岡市の課題でもある。保育園に子どもを預けることに抵抗を感じる声も根強い中、坂口さんは大人も柔軟になろう、と呼びかける。「昔は祖父母や近所の人が子どもを育てることも多かった。子どもを育てながら、働ける人が仕事に出るという形は昔も今も変わらないと思うんです。働きたい人は保育士というプロを頼って欲しい。私たちは安心して子どもを預けられる場所を作ってお迎えしたいです」。 『プティット福重ルーム』では保育園や、幼稚園にお迎えにいけない親の代わりに、バスで園児を迎えに行く。21時まで預かり、19時を越えたら手作りの温かい食事を提供する。この福重ルームを皮切りに、今後も保育所を増やしていきたいと考えている。

医療の現場を通じて食事の大切さと、柔軟な子育ての必要性を感じたからこそ、“衣食住” ならぬ “医・食・柔” を大事にしたいという坂口さん。子どもたちが自宅のように過ごせるために、温かくて美味しい食事を一緒に囲み、親が安心して働ける環境作りを追及していく。

『株式会社 amichi』代表取締役 
坂口 静香さん

熊本県出身。『医療法人SSC 坂口耳鼻咽喉科』の理事・看護部長を務めながら2014年7月 医療・福祉施設等での給食受託業務、弁当宅配サービスなどを行う『株式会社パワフルライフ』を設立。2016年1月 保育所の運営会社である『株式会社amici(アミーチ)』を設立し、2016年4月 民間保育所『プティット福重ルーム』をオープン。2016年1月 不動産の売買・賃貸・管理会社である『株式会社しずかコーポレーション』を設立、これら3社の代表取締役を務める。夫は『医療法人SSC』の理事長、3人の子どもの母親であり、来年2月には4人目を出産予定。

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▲ 1.『プティット福重ルーム』。自宅のような温かみのある空間で預かりは21時まで。キッチンを併設し、食事は栄養士による完全手作り。

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▲ 2.「美味しいものしか作らない」と立ち上げた『株式会社パワフルライフ』。企業や施設への弁当宅配や学校の給食受託等を行う。

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▲ 3.理事と看護部長を務める『医療法人SSC坂口耳鼻咽喉科』。


株式会社amichi プティット 福重ルーム
福岡市西区福重3-5-27
http://petit-fukushige.com/
TEL/092-885-1150
開園/8:00~21:00
休園/12月31日~1月3日

written by 編集部