じぇじぇじぇなリストラへの対抗策!

ランチから戻ったユキに部長がかけた言葉は「仕事終わったら会議室に来るように」…だった。
部長の表情がいつもより険しい感じだったのが気になったけど。

一体何だろう?

会議室に行ってみると、部長が仏頂面で座っていた。

「あのね、やっぱり、もういいから。今週中に荷物まとめて帰って。来週から来んでいいけん。退職届を出すなら受け取ってもいいけど。話は以上、そういうこと。」ってすぐに終わった。

”そういうこと”って何?

“来週から来んでいい”って?

よく事情を飲み込めないユキは、ぼんやりと自分がリストラ(解雇)されたんだ、って気付いた。

翌日、部長に、理由を恐る恐る聞いてみようとしたが「あんた、忘年会に出席せんやったやろ。あれはまずかったよ‥」って。

確かに、忘年会はここ2年欠席している。でも、こっちだって理由はある。
飲み会になるとベタベタ体をくっつけてくる嫌~な支店長に会いたくなかったから。
これってセクハラだよね…。

ユキは、会社の売り上げが段々落ちていることは知っていたし、釈然としなかったけど、もう何も言う気もしなくなって、取りあえず、言われるままロッカーの荷物を片付けて通い慣れた会社を後にした。

翌週、ネットで調べた弁護士の事務所に相談に行ってみた。
話を聞き終わった春色の洋服を着た弁護士は「納得いかないリストラなら、まず、絶対に自分から退職届は出さないで下さいね」と切り出した。
その上で、”解雇”は簡単に認められるわけではなく、法律や裁判例で決まっている要件を満たさないと無効だから、あっさりと引き下がる必要はないって教えてくれた。

説明を聞くとますます自分がリストラの対象にされたことが納得いかなくなってきた。
「先ずは、会社から解雇の理由を書いた紙を取り付けるように」のアドバイスから始めることにした。

written by haruta