中島 祐子さん/地域のかかりつけ医として 信頼を軸に歩み続ける

『医療法人恵祐会』の理事長として、多忙な毎日を送る中島祐子さん。出張も多く業務は多岐にわたるが、今でも歯科医師として治療に費やす時間が9割。「現場からは離れられないですね」と、きっぱりした口調で朗らかに語る。

歯科医師を目指したのは高校生のとき。もともとはピアニストを志し、幼少の頃から厳しい練習を重ねてきたが、プロになるには莫大なお金がかかることを知った。どちらも手先の器用さが求められ、間違えられない緊張感のある仕事。母親の助言で意外な共通点に気づき、潔く目標を切り替えた。

歯科大卒業後は上京し、有名な開業医のもとで教えを請いながら必死に働いた。しかし1年後には上司が故郷に帰ることになり、その歯科を継いで26歳の若さで院長に。経験不足のため何度も壁にぶつかりながらも、「与えられた仕事をきちんとこなしていこう」と踏ん張った。休日は他の歯科医師の下で指導を受け、知識と技術を身に付ける努力を惜しまなかった。

36歳で帰郷し、クリニックを開業。腕のよさと誠実な姿勢が評判を呼び、総合病院を多数経営する大手医療法人の歯科部門を任されることに。確かな仕事が認められ、次々と歯科クリニックを開設するようになった。「その先生との出会いが転機です。誰よりも患者様のことを考え、仕事を使命に生きていて、信頼できる先生です」。中島さんの仕事に対する姿勢は、師の生き方そのものでもある。

「事業が拡大しても、やっていることは変わりません。地域に根差し、患者さんが訴えたいことを最後まで聞き、誠意を持って診察することを一番大事にしています」。

各拠点の歯科医師やスタッフに対して、「みんな優秀で、人に恵まれています。同士のような家族のような存在です」と話す中島さん。仕事を通して信頼関係で結ばれた道を、真っすぐに歩み続ける。

歯科医師 
中島 祐子さん

1960年北九州市出身。松本歯科大学卒業後に上京。有名な開業医のもとで修業し、26歳で院長に。10年後に帰郷し、1997年『しんまち歯科クリニック』を開業。1998年『医療法人恵祐会』を設立し、理事長に就任。福岡県内に7つの歯科クリニックを経営。従業員は歯科医師やスタッフを含めて約100名。歯科医師として治療を中心にしながらも、経営や各クリニックの指導など幅広く活躍している。

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▲ 1.先進の設備をそろえ、歯科予防・治療からインプラント・矯正歯科などの高度医療までさまざまなニーズに応えている。

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▲ 2.新小文字病院に隣接した『新小文字歯科クリニック』。救急医療との連携体制も整っている。

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▲ 3.地域医療と介護をテーマとした講演会では、パネルディスカッションのパネラーを務めた。


医療法人恵祐会
北九州市小倉南区田原新町2-4-16
http://www.keiyukai.gr.jp/
TEL/093-474-8616

written by 編集部