日本の美を振り返る 美人温故知新

あなたは自分が「美しく」いるために何をしている?
日々どんなことに気をつけている?
今月は日本の伝統文化や風習を振り返ってみることで、
長く受け継がれてきたからこその普遍の「美人術」を見つけてみよう。

日本女性の美を再発見!

●基本の立ち方
体の軸、丹田を意識し、足はふんわり地面に軽くつけるイメージで立つ。どちらかの足を軽く後ろへ引くときれいに見える。両手は両脇の体の線に沿わせ、手の平は内側へ。親指は手の中へ。

伝統文化から美を学ぼう 日本舞踊から学ぶ美しいしぐさ。

日本舞踊や歌舞伎など日本の伝統芸能には洗練された美のヒントがたくさん詰まっている。美しさの表現をいくつかご紹介。

人に物を渡すとき

①両手で渡す
片手で渡す時も、もう片方の手を下に添えて基本は両手で。

②弧を描くようにして渡す
一度自分に引き寄せてから、弧を描くようにして相手に渡す。その間に相手も受け取る気持ちの用意ができる。両手で渡すことで、相手への思いやりや敬意を表現でき、渡す物の価値も上がる。

話を聴くとき

①耳ではなく、「こめかみ」で聴く
こめかみを少し相手のほうへ傾ける。品よくさりげなく、相手に「あなたの話を傾聴していますよ」ということを伝えることができる。

②目ではなく、「自分の眉間」で相手を見る
会話の時に相手の目をじっと直視するのは、相手も居心地が悪く感じるもの。自分の眉間に目があるように意識し、そこで相手を見るようにイメージすれば、目線が少しやわらいでよい。

歩くとき

進むときは丹田を意識して「腰」から。ドスドスと足に体重をかけずに「腰で歩く」意識を。

椅子に腰掛けるとき

いきなりドスンと座らずに、座る場所に一度目線を落とす。そして腰から座る。座っている時、手は左手を上にして、どちらかの足の付け根に置くと相手から美しく見える。

振り返るとき

「見返り美人」で振り返る
美人画でよく見る「見返り美人」は、振り返る方と反対に少し首を傾け、振り返るほうの肩を少し落として腰(丹田)から振り返ればできあがり。女性が一番美しく見える角度。着席している時にも首だけ相手に向けるのではなく、「見返り美人」で振り返ろう。

日本舞踊を武器にして美しく素敵な人生を!

日本舞踊は、人や動物、自然に到るまで森羅万象を演じるもの。その動作の一つひとつは無駄がなく、洗練されているので、基本の動きやその精神を学びながら様々な役を演じることで、日常の何気ない動きに「品」が出てきます。誰かに物を渡したり、呼ばれて振り返ったりするしぐさも、無造作に手を突き出したり、首だけ振り返ったりする最短距離ではなく、遠回りな動きをします。これは「相手のことを考え、思いやる」しぐさであり、自分の次の動きが是か非かを考える「間」でもあります。日本舞踊の動きは日常生活でも相手を心地よくし、かつ自分の意志はしっかりと伝えることができる優れた所作です。ぜひ身につけて人生の武器にしてもらいたいですね。

お話を聞いたのは…
日本舞踊 藤間流・師範 藤間裕志朗先生

北九州出身。29歳で日本舞踊・藤間流に入門、49歳で師範となり「裕志朗の会」を設立。以降多くの門弟を育てる。「わっしょい百万夏祭り」への参加や振り付けなど地域貢献を行いながら、海外での公演活動も精力的に行う。


西洋コンプレックスにはさようなら!
日本女性の魅力に気づこう

“アジアンビューティ”という言葉が広く使われる一方で、まだまだ日本女性の中には、西洋の顔の造作・体型に対する憧れやコンプレックスを抱く女性が少なくないよう。自分たちの特長や個性を否定せず、まずは私たちが持つ本来の美しさをまず認識しよう。

○髪…艶のある、ストレートの黒髪は日本人女性の美の象徴の一つにも捉えられている。

○瞳…欧米人のグリーン・ブルーアイズがやわらかい印象を与えるのに対し、日本人は黒・茶の瞳が芯の強い印象を与える。

○顔立ち…彫りは浅く、楚々とした印象。華やかさというよりも、清楚で気品がある顔立ちなので、派手なメイクよりはシンプルなメイクが印象を引き立てる。

○肌…黄色人種は、肌がきめ細かく透明感があるのが特長。そのため、きれいな肌質を活かしたメイクが魅力を引き出してくれる。

○スタイル…着物や正座などの文化ゆえか、骨格が太く腰の高さも低い。また、海外の女性は、20歳を過ぎると腰まわりを中心に身体が大きくなるのに比べ、日本人は小柄で華奢な人が多い。そのため、年齢より若く見られる傾向が。

○外見…海外の人の日本人女性のイメージは“菊人形”。はっきりとした黒目と艶のある黒髪は、魅力と捉えられている。そのため、ミス・ユニバースの選考においても、黒のはっきりとしたアイメイクと、黒髪でストレートロングのヘアスタイルで“日本人ならではの魅力”を活かした魅せ方がなされている。

○内面
◆情緒や情感が豊かで、傾聴力がある。言葉に出さなくても相手が本当はどう思っているのか察し、その立場を思いやりながら自分の主張ができる。「誰かのためにがんばれる」のは日本人の特長。
◆文化や理念、想いなどを信じ、それに向かってひたむきに突き進む勤勉さと継続力(忍耐力)がある。実は、茶道、書道、柔道など、「道」とつくものがあるのは日本だけ。
◆秩序を守ることができ、謙虚。

セルフイメージを明確にしたら、あとは行動あるのみ

もし、あなたが容姿に自信が持てないとしたら、「どんな自分になりたいか」というセルフイメージを掴めていないからです。

美しさは何がベストか、決まっているわけではありません。大切なのは、あなたの目指す美しさ(最終目的)を何のために活かすのか、どんな場面でその美しさを発揮したいのか(最終目的に向かうための一つひとつの目標)を明確にすること。そして、骨格や肌質、顔立ちに合わせたメイクやファッション、立ち居振る舞いなど、科学で解明できることを洗い出してもらい、それに対して5W1Hで取り組むことです。この部分は、プロに行ってもらうのがベスト。自分や友人・知人でそれを行っても、その人の経験だけに頼ることになるので選択肢が狭まり、なかなか枠を超えられないからです。

広い視野と経験を持つプロに、セルフイメージとあなたの魅力(武器)を引き出してもらいましょう。そしてその後は、パーソナルカラー・メイク・ヘアスタイル、心理学や立ち居振る舞いなど、外見や内面を磨く方法の中から、あなたが必要と感じるものを選び行動してみましょう。

お話を聞いたのは…
ハーシーアカデミー 鶴田和美先生

『資生堂』退社後、アメリカL.Aでカラーコーディネートを学び、メイクアップ等のライセンスを取得。その後、カラーイメージアナリストとして『日本ヘアデザイン協会』の講師や各種企業のコンサルタント、ブライダルショーなどを手がける。2012年から「ミス・ユニバース・ジャパン」長崎大会を主催し、自ら育てあげた長崎代表・辻恵子さんが「2014年ミス・ユニバース・ジャパン」日本代表に選出された。

◎ミスユニバースジャパン長崎大会事務局/http://www.muj-nagasaki.com
◎ハーシーアカデミー/http://www.hershey.jp/
※一般向けに「ミス・ユニバース・ジャパン・ビューティスクール」も開講中

キレイに写真に写るためのアドバイス

写真は残るものだから、よりキレイに映りたいですよね。より美人に写るためのちょっとしたコツを、カメラマンのSatosyunさんに聞きました。

光の差し方で写真は大分変わります。屋外では太陽など光源に顔を向ける順光を避け、逆光や日陰などで撮るとよいです。順光だと眩しくて細目やしかめっ面になりますし、シワや肌荒れやパーツの起伏などが陰影で露になりやすいです。室内では照明の真下で撮ると顔に影ができてしまうので避けたほうがよいでしょう。

ポーズは「漠然と立ったまま」はダメ。顔まわりに手指を添えたり、捻りやしなりなどを与えるとよいです。身体の筋肉の緊張や動きは、顔の表情にもしっかりと表れてくるものですから。あとは…日頃から写真を撮る・撮られることや撮った写真を見る・見せる機会を増やして楽しむこと。被写体の魅力は何だろう、と考えながら自分で写真を撮れば、自然と〈自分の撮られ方〉も身につくはず。そして撮られる時には相手を信じて堂々と…これでOK!

答えてくれたのは…
Satosyun(サトシュン)さん

国内外から注目を集めるストリートスナップWEBマガジン『SCRAPTURE』のカメラマン。

written by 編集部