地域福祉の核となり 多世代が助け合う社会を目指す

もやい聖友会_03高齢者やその家族の生活支援事業を行う公益法人『もやい聖友会』。「もやい」とは、分かち合う、協力し合うといった相互扶助を意味する。「食事や排泄、入浴だけが介護の仕事ではない。誰もが最期まで笑顔で、生きがいを持って過ごせることが大切です」。理事長・権頭喜美惠さんの言葉どおり、組織の根底にあるのは、入居者の意思を尊重したあたたかい支援。多彩なクラブ活動を楽しむ高齢者も多く、医療機関と連携した質の高い施設運営が評判だ。 

地域に開かれた環境づくりにこだわっているのも特徴の一つ。施設内にはコミュニティFM局「エアステーションHIBIKI」のサテライトスタジオが置かれ、様々なゲストを招いて介護の現場から福祉や地域の情報を発信中。また、施設内のカフェには近くの住民も気軽に訪れたり、多目的室では地域のサークル活動や子どもが出入りするなど、様々な人が自由に自然な形で交流することによって施設の高齢者も社会と隔絶されることなく地域住民としての生活を継続できる。

そんな権頭さんが今、最も注力するのが、地元に密着した「地域包括ケアシステム」の構築だ。少子高齢化が加速し、支える人より支援を必要とする人が増えるなか、地域の実情に合わせた一体的な支援の仕組みづくりが全国で急がれている。多世代が居住するこの街で、住まいや医療、介護、生活支援に何が必要で、誰がそれを担えるのか。福祉介護の事情を知る権頭さんは、本当に困っているのは孤立した人であり、それに気づき支えられるのは、身近な住民だと考えている。だからこそ自らの資源を活かし、多様な人々を繋げて地域の未来を支える仕組みづくりに熱い想いを馳せている。この10月には医療・福祉のプラットフォーム「地域包括ケアセンター」を立ち上げ、新たな共生社会に向けた取り組みがスタートする。「自分のためだけでなく、人のために働き、喜ばれることが嬉しいと思える社会を作りたい。若い人たちも巻き込んで、次の世代の心も育てる真の地域包括ケアシステムの実現を目指します」。「おたがいさまで笑顔がいっぱい」の理念が、まちのこれからを明るく照らす。

もやい聖友会_07❶FM局のサテライトスタジオでは、権頭理事長自らもパーソナリティとなって福祉・地域の情報番組「おやつの時間はもえもえ」を放送。  ❷入居者が育てた野菜や花の苗を販売する「もやい通り マルシェ」は、多くの人で賑わう。  ❸介護予防日常生活支援事業のサービスも行うJR黒崎駅近くの多世代交流拠「96Cafe」。  ❹高齢者も子どももお互いが支え合う社会づくりを目指す。

特別養護老人ホーム 銀杏庵 穴生倶楽部/雪月花
住宅型有料老人ホーム ラポール引野
認知症対応型共同生活介護 蓬莱/もやい/華里
ショートステイ ゆい/円
居宅介護サービス 5事業所など 関連3法人21事業所を運営

社会福祉法人 もやい聖友会

http://www.moyai.or.jp/
北九州市八幡西区鉄王2-2-36
◎1994年創業
◎2011年法人設立
◎従業員/260名(グループ全体)
◎事業内容/特別養護老人ホーム
      ショートステイ 小規模多機能型居宅  
      介護 グループホーム などの福祉事業

written by 編集部