今月は映画ツウの2人に男性目線でアヴァンティ読者に薦めるイチオシ作品を聞きました。

強く生きる人の美しさ。そして、人生はもっと綺麗で豊かにすることができる。

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三好 剛平さん(左)
LOVE FMで営業・企画、web、イベント等を担当。「まちなかアートギャラリー福岡」ディレクター、アジア映画の商談会企画「ネオシネマップ福岡」担当等。シティリビング誌で「三好剛平のBEST DVD」連載中。

森重 裕喬さん(右)
NPO法人ミディエイドで市民活動支援に携わる傍ら、2014年8月に福岡を拠点に映画の上映・情報発信する「Cinema tocoro」で活動。博多南駅での上映会「博多南シネマ」始め、様々な映画イベントを企画・運営。

森重│1つに絞れなくていっぱいある(笑)。その中で、女性が自分では観ないだろうなっていう映画を選びました。アヴァンティの読者さんぐらいの働く女性って、きっといろんな決断に迫られてると思う。それも、周りに。

三好│自分じゃなくて、状況にね。

森重│うん、仕事とか結婚とかで決断しなきゃいけない分かれ道にいる、そんな人に観て欲しいのが「祖谷物語 -おくのひと-」。

img1701_culture2「祖谷物語-おくのひと」
DVD発売中

事故で両親を亡くした女の子が徳島の山奥でおじいちゃんに拾われて成長していく話。人との繋がりが少ない田舎で育った女の子が物語り終盤で都会に出て、変化する周りの環境に追い込まれていく。都会でどう生きるのか、自分の人生って何なのか決断に迫られて。彼女なりに選択するときに、答えは自分の中だけにあるんじゃないことに気付く。周りの環境とか自分を支えているものによって決断するんだよね。
失うことへの恐怖を抱えて大自然のなかで力強く生きる彼女の健気さとどこか漂うもの悲しさ、抗いようのない変化にあぶり出される決断の尊さ。最後にすっと肩の力が抜ける清々しい映画。これを若い監督が2年半かけて撮りきったんですよ。日本映画みんな観てねって言いたくなる。

三好│日本の未来は明るいと(笑)。相変わらず森重君らしい映画を選んできたなぁ。
じゃあ、次僕行きます。働く女性って忙しくて粗末なご飯で済ませることもあるでしょう。そこで、「天のしずく辰巳芳子 ”いのちのスープ “」

img1701_culture3「天のしずく 辰巳芳子“いのちのスープ”」
DVD発売中

僕、母が料理が好きで、ガキの頃から隣で一緒に料理してたんですが。

森重へえ、三好さん料理するの。

三好│うん、好きだし、結構やりたがる(笑)。その母がずっと辰巳さん推しで。辰巳さんは、親が死ぬ間際にスープ作りで命を支えた経験がある方。辰巳さんが言うには、生まれたときもスープに始まり、命を終えるときもスープで終わると。この映画は淡々とごはんを作って食べる様子を記録した映画なんだけど、ああ、ごはんを食べるとか作るってこういうことなのかって宗教的な神聖ささえ感じる。ひとつ丁寧にするだけで生きることがこんなにも清潔になるのかって。忙しく過ごしてても、これ観たら翌日食べるものはちょっとだけ丁寧に作ろう、良い物にしようって思える、心が清らかになる映画。
あと、食べる繋がりで、今劇場公開されてる「この世界の片隅に」もオススメ。

img1701_culture4「この世界の片隅に」
●公開日/12月31日(土) ●上映館/UCなかま16

アニメなんですが、食べることが命を支える、その「当たり前」が段々と感動を帯びてくる。これが、今非常に話題になってます。

森重この映画は絶対観てください!(笑)これ観て女性はどう感じるんだろう。女性目線の感想聞いてみたい。

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written by 編集部