吉田周未さん/喜びを地域や人につなげたい

櫛田神社のほど近く、観光客が行き交う賑やかな川端通商店街の並びに事務所を構える。

「もし私なら何をしてもらったら嬉しいか、それだけなんです」。吉田周未さんが進めてきた女性が働きやすい職場作り。結果、この業界であらゆる面での先駆けとなるスタイルに繋がっている。

昨年からは社員と登録者を表彰する「タックアワード」を開催。「誉めることを弊社の文化に」。100年続く企業にしたい、という目標への礎も固めているところだ。

長年事業を経営して、感じたのは地域や人とのつながりの有り難さだった。「お返しをしたい」と、山笠の時期は自社駐車場にボランティアでテントを設営して、追い山警備のための警察の詰め所を作る。櫛田神社前という好立地を地域に使ってもらえれば、と始めた。

「喜びという感覚を味わうことって大切です」。福祉施設訪問のボランティアでは、重度の身体障がいを持つ人の入院先や高齢者の施設などに訪問し、コンサートなどのイベントを開催する。外出困難な人には何よりの楽しみだ。その喜んでくれる姿はボランティアをする側にも大きな喜びとなり、活動を継続する力になっている。

また、障がいを持つ人たちが作業所で作る本格派クッキーやドリンクを販売する店『野の花』が吉田さんの社屋の一階にある。『社会福祉法人野の花学園』に定期的に清掃活動に訪れている縁から、場所を提供した。「会社のビルも、社会に役立つ使い方がしたくて」。作業所の施設利用者が店の販売に立つ様子をそっと見守る。

会社ロゴのモチーフはトライアングル。登録者、お客様(契約店)、会社のつながりと大切さを表現している。業界大手として32年間奏で続けてきたトライアングルは、地域や多くの人とも重なり合い、美しい音色をさらに外へと響かせて、広がっている。

『株式会社 タックエンタープライズ』代表取締役
吉田 周未さん

熊本県出身。1985年2月に前代表である夫とともに会社設立、創業32年目。有料職業紹介事業所として北部九州でコンパニオンなどの紹介サービス業を展開する。2005年川端商店街に本社ビルを完成、より地域に根ざした会社作りを行う。2006年業界としては珍しいプライバシーマーク認定取得。2011年代表取締役に就任。2014年より配膳スタッフ紹介業も開始。病院などへの慰問ボランティアを続ける中、2008年『すわん福祉施設訪問団』としてNPO法人を設立し理事長に就任。

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▲1.「社員一人ひとりの力を育てたい」と吉田さん。社員の企画提案は大歓迎。積極的に採用して、発想力を持ち、自ら動く人材を育てる。

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▲ 2.博多を走る自転車のタクシー「ベロタクシー」とコラボ。観光用のほか、子どもやお年寄りの送迎と地域の足としても活躍。(撮影・有川公雪)

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▲ 3.マスコットキャラクター「ミーアちゃん」と会社ロゴ。福岡市地下鉄中洲川端駅にも、現在広告掲載中。


株式会社 タックエンタープライズ
福岡市博多区上川端町5-112
http://www.tac21.co.jp
TEL/092-272-2488
営/12:00~21:00(日曜、祝日は16:00〜21:00)

written by 編集部