森本 学さん/介護職を人気職に変えた社長—いつかそう呼ばれるために

介護職を人気職に変えた社長—いつかそう呼ばれるために

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森本  学さんへ3つの質問

Q.この仕事に向いている人は?

A.誰よりも情熱があって、誰よりも努力して、誰よりも素直な人。

Q.休日の過ごし方は?

A.福岡の街に出て、「あ、森本」と指さしてくれる人との出会いを楽しんでいます(笑)。

Q.あなたのメンターは?

A.プロ野球時代に目の当たりにした福岡ソフトバンクホークスの一流選手たちです。

 名刺は、ユニホーム姿の写真付き。「5年前に引退したのにちょっとあざといんだけど」と笑う森本学さんは2002年福岡ダイエーホークス(当時)に入団。内野ならどこでも守れる器用な守備力、打撃面では勝負強さを発揮し、明るくさわやかなキャラクターで多くのファンを獲得した。引退後は計画通り、介護業界で起業。高校時代の同級生が介護事業を手がけていて、森本さんは現役時代からたびたび見学させてもらっていた。

「間違いなくやりがいのある仕事」という確信と、野球からかけ離れた職業を選び、セカンドキャリアでプロアスリートの未来像を示したいという挑戦心が合致した。

現在、出身地の大阪でデイサービスやケアプランセンターを展開するほか、今年3月に糟屋郡新宮町に住宅型有料老人ホームをオープンしたばかり。プロ時代に福岡の人々に応援してもらった恩を、今度は福岡に貢献することで返していきたいという強い思いがある。

「そのためにも人材育成が課題。辞める人も多い業界ですが、生きがいを感じて、一生懸命のスタッフもたくさんいる。もちろん僕もです。これは退職後に引きこもりになった方の話ですが、ご家族からせめてデイサービスを受けさせたいと相談がありました。本当にいやいやのスタートでしたが、だんだんとお風呂やアクティビティを楽しむようになり、週1回の利用が2、3回と増え、最後はご本人が家の前で待ってくれるまでになったんです。

『おかげで母は最期まで楽しみ、人生が意味あるものになったと思う』と息子さんからお礼の手紙をいただきました。目指している介護の本質、面白さに少し近づけたかな、と感じた瞬間でした。僕に出会えてよかったなんて言ってもらえるなんて、最高でしょ」。

 いつか「介護職が人気職になるきっかけを作った社長さん」と言われる日を夢見ている。「野球で言えば、パリーグも人気低迷に苦しんだチームがあるけど、努力して地域に認められ今はセリーグ以上の人気。僕たちも早く福岡の人々に認められる仕事をしたいですね」。

『株式会社 フォレストブック』 代表取締役
森本  学さん

1978年大阪市生まれ。大阪桐蔭高校卒業後、大学(福井工業大学)、社会人野球を経て、2002年福岡ソフトバンクホークス入団。2011年に球界引退し、会社設立。大阪にデイサービス2拠点、ケアプランセンター1拠点を展開し、2017年3月には、福岡県糟屋郡新宮町に住宅型有料老人ホーム「ボヌール32」をオープン。設立5年以内の福岡進出は当初の目標の一つで、今後も福岡で拠点展開していく計画。

written by 編集部