コラム

<スキルス胃がん手術説明・インフォームドコンセント>

入院前
「胃癌説明書」に沿って 主治医から丁寧な手術の説明があった
その時は、自分の枯れ枝のような胃を見て衝撃を受けていたので
「すぐに取ってほしい!」と思い、医師の話を “手術ありき” で聞いていた

手術前日
今度はもっともっと詳しく 私にはかなり怖い説明があった
別室で検査結果の写真などを映した部屋に
執刀医のH医師と担当医のS医師と担当の看護師さんと
私と母と福岡から来てくれていた義姉 計6人
まず手術の内容
胃全摘と胆のうと脾臓も摘出して・・・
えっ! 驚いた 取るのは胃だけじゃないんですか? と思わず口に出た
確か入院前にも聞いていたはずなのに・・・いざとなると怖くて
あまり覚えていないけど、胃全摘の場合は その後の影響を考えて
取ってしまうというような説明だったと思う

スキルス胃がんは胃の壁に広がり、小さながん細胞をお腹にばらまくので
がんがお腹に散らばっていても少しなら取るけど、たくさんなら取らない とか
こう切って こうくっ付けて とか
あと 手術の合併症で
縫合不全とか 腹膜炎とか 肺炎とか 腸閉塞とか 脳梗塞とか ―――
特に私は難病のため、脈が取れないし頭へ血液を送る動脈に問題があったりして
飲んでいる薬の影響で、免疫力も低下しているので
いろんな感染症も心配されて
大動脈炎症候群でスキルス胃がんの人の手術は初めてだからとのことで
不測の事態にも十分に対応するというような・・・

1時間ぐらいの説明だったか
私の薄っぺら~な強がりの仮面はもろくも崩れた

スキルス胃がんの怖さより 手術の方が物凄く怖くなって
たとえ手術できても合併症に苦しめられるのでは
それが致命傷になったりしたら ―― と もう 怖くて 怖くて
最後の方はただただ泣くばかり
・・・・・・・・ それでも手術する必要があるんですか?・・・・・・
って 涙でぐちゃぐちゃの顔で先生に訴えるように聞いた
その時の
先生のなんとも言えない 包み込むような優しい目だけ覚えている

解りきっていたのに ―――
手術できるかできないかのぎりぎりの状態で
一刻も早く手術しないと手遅れになる状態だと
―――― 解っていたのに

インフォームドコンセント ――― 説明と同意

病気の状態や手術の詳細な 「説明と同意」 はとても重要なこと
患者の知る権利でもあり 病院側の知らせる義務もある

でも 起こり得るであろうすべての事実を受け入れるには
告知後に必死で心を奮い立たせていた私には
許容できるほど 心に余裕がなかった

逃げ出したかった ・・・
☆いっこ☆

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