小さな一歩が未来をつくる ~Vol.15~ 子どもを通した地域活動に関わってみる

まさか子ども会の会長に

今から十年前、長男が小学校6年生になるときのことです。

子ども会の会長をどなたかしてくださる方はいらっしゃらないでしょうか?

はい!私やります!

こんな責任が重そうな役に自分から手を挙げたことは初めてだったかもしれません。自分が一番驚いていました。周りも「えっ?」っていう感じの空気。まさか子ども会長に立候補する人がいるなんて。

子どもが小学校の高学年になると、保護者として学校や地域に関わる役割を何かしら引き受けなくてはならない時期がやってきます。地域の役割を担うなんて、面倒くさいし、大変そうだし、願わくば時間を取られる役は逃れて、楽そうな役で済ませたい。最初は私もわずらわしいことはしたくないと思っていました。

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そんな私がどうして、会長をやってみようと思ったかというと、理由は二つ。一つ目は、夫が育った家に義父と同居を初めてから、10年近く経っていたけど、地域のこと全く知らなかったこと、聞きたいと思っても近くに親しいママ友もいなかったし、子ども達が育つ地域を知りたいと思ったこと、二つ目は、仕事をしながら地域の役を引き受けるのなら、会長をしたほうがいいと当時のあすばる館長から背中を押されたから。

「働きながら子ども会などの地域の役をするのなら、副ではなく会長をしたほうがいい。その方が日程も自分の都合で決められるし、会長という名がつく組織の代表をするという経験は、人生でそうあるものではないし、とてもいい経験になるよ。せっかくの機会だからやってみたほうがいい。」と強く勧められたのです。

おそらく、その話を聞いていなかったら、刻まれなかった人生のページ。まさか一番面倒そうな役を自分から引き受けることを選択するなんて。。そういえば、よくよく考えると前段があったことを思い出しました。
子ども達が低学年の頃、学童保育の書記を担当していたのですが、当時、学童保育保護者会の会長だった方が、とても素敵な方で、私もあんな風に人前で説明したり話せるようになりたいなと密かに憧れていたことが影響したのかもしれません。

地域活動の経験は仕事にも家庭にも活きてくる


子どもと一緒に地域活動に関わることができるのは小学校の6年間。長いようで短い。あっという間です。子ども会の行事は季節の催しものが目白押し。

新入生卒業生歓送迎会
夏休みラジオ体操
夏祭り子ども神輿
夏祭り子どものど自慢
運動会
市運動会
敬老会 子どもの合唱
冬休みレクレーション(映画やスケート)
他にもあったかな。。

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この頃、義父との同居を初めて10年近く経っていたのですが、正直なところ、関係がうまくいっている方ではなかったので、夫とはいつも同居のことで喧嘩ばかりしていました。子ども会の活動を始めたのも、たまには、ご飯を一緒に食べなくてもいい日を作りたかったというのも気持ちもありました。子ども会の話し合いを夜に開催するときには、義父に子ども達と夕ご飯を一緒に食べてもらうようお願いしたり(その頃、それを言うだけでも勇気がいることでした)、子ども会の活動がきっかけで少しづつ家庭内に変化が生まれていきました。

小学校運動会のテント張りなど、夫の協力が必要となってきたり、子ども神輿の準備と神輿担ぎの当日は大変で、暑さで子ども達が脱水症状にならないか、事故が起こらないかと、不安でいっぱいでした。時々、文句ばっかり言ってくる保護者もいて、忙しい中で時間を割いてボランティアでやっているのに、何でこんなに大変なんだろうと、やらなければよかったと
投げ出したい気持ちにもなりました。

無事に子ども神輿が公民館に戻ってきたときには、子ども達もサポートしてくださった保護者の方々も自治会の皆さんも暑さで顔が真っ赤になっていました。安全に行事をやり終えた達成感と安堵感で胸がいっぱいになり、涙が出て来るほど嬉しい気持ちでした。当日は夫も神輿の安全面の見張り役として一緒に地域を周ってくれて、無事に戻ってこれたとき、きっと私と同じ思いを感じてくれたことと思います。

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28歳から同居を始め、10年以上経っても他人の家に住んでいるような感覚があって家にいても落ち着かなかったあの頃。。しかし、この子ども会の活動を通して、地域の方々とつながって、自分が住んでいる地域がどんな状況で、どんな歴史があって、どんな課題があって、どんな方々が住んでいらっしゃるのか、顔を知ることができて、地域に対する気持ちがだんだんと変化していったのです。自治会の方の中には、夫の同級生のお母さんやお父さんもいらっしゃって、「あ〜〇〇くんのとこのお嫁さんやったとね!」と夫の幼少の頃の話などを聞かせていただいたり、子ども会の活動を通して、なんだかとても嬉しい時間を過ごすことができたのです。子どもたちと一緒に行事を終えて帰ってきたとき、「ただいま〜」という我が家に帰ってきた感覚、そして、自分が住んでいる家、自分が住んでいる地域という愛着が湧くような気持ちに変わっていったのです。

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この子ども会会長の経験は、仕事にも大きくプラスになっています。地域の現状って、その中に入ってみて初めて見えてきます。地域の自治会のあり方、仕組み、など、地域現場の状況を知ることができたのは、あすばる男女共同参画共同参画地域づくり事業などに大きく役立ちました。

現在は、高齢者の支援事業に携わっており、地域のボランティア活動、自治会活動など、子ども会の体験から、いろんな知識を得ることができたため、地域活動をしている高齢者との会話もはずみ、その経験が活きています。振り返ってみると、その真っ只中は本当に大変でしたが、やり終えた時に自分の成長を感じることができました。そして、何よりも嬉しかったことは、二人の息子と地域の子どもたちと共に過ごした大切な人生の思い出の1ページを作ることができたことです。

そして、翌年には、夫にも予想外の出来事が起こります。なんと「父親の会」の役員を引き受けることになったのです。しかも、誰も書記をする人がいなかったから、自分から手を上げて引き受けたというのです。”びっくり仰天”とはきっとこういうことをいうのでしょうね。

〜自分が変われば相手も変わる〜

地域に住む子ども達のこと、地域の現状など、共通の話題が増えて、夫が家庭で過ごし家事をする時間、夫婦の会話もだんだんと増え、同居をしている私がどんなことで悩んでいるのかということを理解してくれるようになっていったのです。

★photo Tomo ★
”3社参り”に行きました。
2018年が明けてから久留米の日吉神社に参拝しました。夜中だったのですが、参拝者が予想以上に並んでいてびっくりしました。文中の写真は2018年の年明の1月3日の早朝に撮影した小郡市横隈にある隼鷹神社からの景色。朝日が昇る時間帯の光景は本当に素晴らしく、なんども訪れたくなる神社の一つです。元旦の夜には、志賀海神社に参拝し灯篭飾りを撮影してきました。
今年もいろんなところに出かけて、たくさん写真を載せていきたいと思っています。

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前回までのコラムはこちらから↓
専業主婦からのRestart  小さな一歩が未来をつくる