桜満開!長崎・南島原で歴史に想いを馳せる【お花見の名所】

ついにお花見の季節がやってきましたね。

桜の名所としても有名な長崎県南島原市にある「原城跡」。16世紀から17世紀にかけて、日本のキリスト教伝来と繁栄、厳しい弾圧による一揆や殉教など、キリシタンの光と影を物語る「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」として世界遺産の候補になっています。

美しい桜を眺めながら、歴史に思いを馳せる・・・そんなテーマをもったお花見はいかがですか?

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日本のキリスト教の歴史は1549年にフランシスコ・ザビエルの布教にはじまり、南蛮貿易として栄えた長崎にはイエズス会の本部が置かれ、日本でのキリスト教布教の拠点となりました。島原半島一体に勢力を持っていた有馬晴信は貿易による利益を得るため、領民へのキリスト教布教を認めます。

1598年から1604年にかけて有馬氏によって築城されたのが「原城」。島原半島南部の海に突き出た丘稜を利用し、本丸・二ノ丸・三ノ丸・天草丸・鳩山出丸などから構成され、周囲4キロの三方を有明海に囲まれ、難攻不落の天然の要害であったとされています。

その後の領主、松倉重正が島原城を築城したことで、一国一城の令により原城は廃城となります。しかし1637年にこの廃城となった原城に一揆が籠城しました。

これが「島原の乱」です。

時の徳川幕府の禁教令によりキリシタン弾圧が強まり、圧政と凶作に苦しむ領民たちが一揆を起こします。若干16歳の天草四郎を総大将とし、3万人余が原城に籠城したとされています。およそ4ヶ月後に幕府によって鎮圧され、城の破壊とともに一揆勢の無数の遺体も埋められました。

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島原の乱を機に幕府はポルトガルとの交易を断絶し、鎖国の時代へと入ります。神父不在のなか、信徒たちは潜伏組織を作ってキリスト教を伝承し、信仰を守り続けました。開国後に再び信仰が表明されてからも長い弾圧の時代は続き、明治以降ようやく教会建設に至ります。

島原の乱の舞台となった原城は国の重要な史跡となっています。最近の発掘調査によって一揆を物語る人骨や鉄砲玉を鋳つぶして作られた十字架などが大量に出土するなど、島原のキリシタンの苦難の歴史を静かに今に伝えます。

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お花見の名所とされる原城・本丸跡を訪れるなら、島原半島の観光もオススメ。島原・小浜・雲仙などの温泉街で癒しの湯めぐり。ダイナミックな景色が広がる雲仙普賢岳の新登山道。美しい砂浜が続く海水浴場やイルカウォッチングなど、その広大な自然を楽しめるスポットがたくさんあります。

まだまだ知らなかった新しい長崎をぜひ体感してみてくださいね。(text_aoi)

●原城跡(長崎県南島原市南有馬町)
関連リンク>
https://www.nagasaki-tabinet.com/course/60311/

原城跡・本丸から車で10分、歴史散策にオススメのスポット

●有馬キリシタン遺産記念館(長崎県南島原市南有馬町乙1395)
関連リンク・パンフレットダウンロード>
http://www.city.minamishimabara.lg.jp/sekaiisan/page4810.html

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written by ライリー