<5度目の抗がん剤シスプラチン>

5度目の抗がん剤シスプラチン
TS-1を飲んでから 1週間目に行うシスプラチンの点滴は
5度目ともなると 点滴後どうなるか ばっちり予想できていた

良い検査結果を受けての 今回の治療
精神的には万全だったけど
担当医に 「スキルスは手強いから、気を緩めちゃだめだよ」 と言われ
再度心を引き締め がんとの対決モードにギアチェンジ!

しかし やっぱり甘くなかった
5度目のシスプラチンは 予想を超えて 最高に辛かった
手帳にも
「苦しい 本当に苦しいーーー ただそれだけ」 と一行
その後 泣き言の3日が続く

起き上がることもできず 一日中寝ていた ・・・というより
死にそうな時間にどっぷり浸かって ・・・

強烈なダルさ ――― 全身が重たくて 不快感を伴う脱力感のような
・・・ いや違うな 表現しきれない

吐き気に嘔吐 ――― 何も出ないのに 息つく間もないくらいの嘔吐の連鎖
私の顔は涙でぐしゃぐしゃになった

変な胸の動悸 ――― 寝ているのに 走った後みたいに ドッキンドキドキ ドキドキ
胸から耳に響いてくるその音は すごく不気味で
不安と不快が入り混じった

背中の痛み ――― 動悸のせいなのか・・・?? 嫌な不安をあおぐ鈍痛

様々な危険的な症状が 私を襲っていた

今までは 副作用が辛くても
毎日 笑顔で 「おはよう(^^)」 と
顔を出してくれる母の顔が見えると
辛いなりに元気がでて 会話もできた

でも 今回は 話す事も辛かった

とにかく ベッドの中に吸い込まれていくように
ほとんど起きる事もなく 眠りっぱなし・・・っていうか
何か行動するとか 抵抗することなんて できなかった
唯一 黙~って じ~っと 横になることだけが 何とか我慢できた
弱った体で 早く時が過ぎてくれることを願った

こんな事は 後にも先にも初めてだった

そんな状態の私を見て
大丈夫かな・・?? 大丈夫かな・・?? って心配しきりの母
相当 不安だったようで
家に戻っても心配で・・・病院に泊まれば良かったって 後で言ってた

あんまり辛くてーーー
死にたくないけど ・・・ 『あ~ぁ もう 死・に・た・い』 と思った
頑張れない 逃げたい
もう だめだ~・・・って


担当医の先生が来てくれた
心が しがみつくみたいに 弱ってた・・・
そんな私に 先生がなんて言ってくれたか覚えていないんだけど
ベッドの横で優しく語りかけてくれる そのぬくもりが伝わってきて
眠った

闘いは続く・・・
☆いっこ☆

written by 編集部