経済を動かすのは女性たち!

毎日忙しく働いて、月に1度迎えるお給料日。給与明細を眺めていて、ふと気になることは「私の手取りってこのくらいだけど、他の人はどうなの? 皆、お給料を何に使っているんだろう…?」。 
職場の人や友人にはなかなか聞けないこの疑問、アヴァンティ編集部でリサーチしました。所得や貯蓄額から、お金の使い道まで、福岡県の働く女性たちのフトコロ事情と金銭感覚を、詳しくレポート! また、自己投資にお金を使う人ほど、どうやら毎日がよりイキイキしているらしい…。お金の使い方ひとつで人生をもっと楽しく充実したものへと変えるための“消費のススメ”を提案します。

※今回の特集記事では、資格取得から趣味、 自分磨きまで、自分のためになるお金の使い方を すべて「自己投資」と呼んでいます

まずは気になるお給料額から貯蓄、お小遣い、何に使っているのかまで、丸裸レポート!

「avanti働く女性研究所」調べ n=168 ●調査期間:2012年12月17日~2013年1月21日 ●年齢:20~24歳2.4%、25~29歳11.9%、30~34歳21.4%、35~39歳19.6%、40~44歳18.5%、45~49歳14.9%、50歳以上11.3% ●未既婚:未婚48.2%、既婚39.9%、経験あり11.9% ●雇用形態:正社員58.3%、契約社員13.1%、派遣社員7.7%、パート・アルバイト13.1%、経営者4.2%、休職中3.6% ●職種:事務50.0%、営業10.5%、販売1.9%、接客7.4%、専門職22.2%、管理職3.1%、その他4.9%

 

お小遣いも多く、様々な物事に日々お金を使っている女性たち。そんな消費意欲旺盛な女性たちのお金が、実は日本経済を救うカギらしい!?「女性と消費と経済の関係」について、専門家に聞きました。

福岡の女性たちがお金を使えば景気はよくなる!?
男性は給与も貯蓄も多い、というイメージは強いですが、実は“純”貯蓄額(※)を比べると、男性よりも女性のほうが多いというデータがあります(表1参照)。女性のほうが、自分の手元で自由に使えるお金が多いともいえます。また、女性の習い事や学びへの月謝は、男性と比べると1.5~3倍。女性たちのほうが自分のお金をより積極的に自己投資へとあてています。

また、福岡市は特に女性が多いといわれていますが、実際にデータでみてみても、18~39歳までの女性の比率は、東京23区や大阪、その他大都市と比べてもトップ1(グラフ1参照)。そのため、自ずと福岡の消費全体に占める女性の割合も高いんです。自己投資傾向の強い女性が多い福岡では、特に「自己投資」消費が、今後の経済を潤すカギ、といえるかもしれません。

 

将来の備えは「貯蓄」だけじゃない!?「自己投資」が自分の未来も経済も潤す

経済がなかなか良くならない、給料も増えない状況の中、「将来が不安だから」「給与が上がらないから」といって、貯蓄などでお金を貯めこむだけが、将来の備えだとは限りません。実は「貯蓄」と同じく「自己投資」も、広い意味でとらえれば、将来に備えるための資金だといえます。「自己投資」は、自分に積極的に投資することで、それ以上のリターンを得ようとする行為ですよね。スキルアップしたり、視野を広げたり、人脈を広げたり…。そうすることで給与が上がったり、万が一、リストラされても自分で起業したり、人の紹介で新しい職に就けたりと、収入を確保できるかもしれない。自分自身や仕事、将来の可能性を高め、リスクを減らすための方法という意味でも「自己投資」はとても重要です。 お金を貯めこむだけでは、経済も停滞します。自己投資などを通してお金を積極的に使うことが、企業の利益を上げ、私たちの給与を上げることにつながります。ぜひ女性の皆さんの「自己投資」で、経済的な好循環を生み出してほしいですね。


 

 

ワンポイントコラム 経済って、意外とおもしろい!

2014年4月から、いよいよ消費税が8%へと引き上げられ、「家計の負担が増える…。一層貯蓄しないと」という認識を強めている人も多いと思います。しかし消費税増税の目的の一つは社会保障。私たちが日々支払う消費税が、これからの日本の年金や医療福祉の財源となり、長い目でみれば「将来への蓄え」となるわけです。社会保障の充実した北欧では、国民の老後を国がサポートするシステムが整っているため、国民たちは老後に備える必要がありません。貯蓄額もとても低いんです。日本でも、消費税増税によって社会保障システムがうまく機能し、老後への漠然とした不安が解消されるためにも、今後も財政の仕組みを国民全員でしっかり見守っていく必要がありそうですね。

女性がもっと輝くためには、どうお金と向き合えばいい? 自分への上手な投資方法のポイントは?20代で多額の借金を背負いながらも完済し、お金の厳しさもありがたみも知り尽くした伊原ルリ子さんに、“自分らしく”生きるためのお金との付き合い方を、ズバリ聞きました。

株式会社晴天(あおぞら) 代表取締役  伊原 ルリ子さん

 

自分らしく生きるためのお金の使い方はどんなものだと思いますか?
お金の使い方=生き方&時間の使い方です。お金を、なんとなく使って消えていくものにせず、「決めること」が大切だと思っています。 
まずは、自分が自由に使えるお金の中から“目的を決める”“優先順位をつけること”が大事ですね。スキルアップや、自分磨きなど「これにはお金を使う」という一番の優先順位を決めたら、おのずと「これは必要ではない」「今じゃなくてよい」など優先順位の低いものや必要のないお金は使わずにすみ、本当に必要なことにお金を使えるようになるはず。趣味や、高価な洋服、友人との会食などでも「自分のモチベーションアップのため」「リフレッシュのため」と目的が明確ならOKです。

伊原さんの優先順位の一番は何ですか?
私は、家族との海外旅行に一番お金を使いますね。“感動”や、家族と共有する“貴重な体験”などは何ものにも変えがたい大切なことだと思っているから。その次は、おいしいご飯を食べること。宝石や化粧品などあまりモノには執着がありません。 
お金の厳しさやありがたみを学ぶ経験があったおかげで、今は沢山の幸せを感じることができています。その感謝の気持ちを、社会に還元したいと思って、現在カンボジア支援の活動もしています。これも、私が決めたお金の使い道です。

「優先順位の一番がまだ分からない」
「これから目標を見つけたい」ときはどうしたらいいでしょう。

そういう時は、その「分からない」にも予算をつけてみてはどうでしょう。「月に2万円は、自分のやりたいことを見つけるために使う」などと決め、セミナーや教室に通ってみたり、遠くに足を運んでみるなど、チャレンジ投資の予算と思って、有意義にお金を使うのも1つの方法です。 
とにかく決める、という作業ができたらあとはとてもスムーズです。貯金も一緒ですよね。ただ、漠然と将来のためにと貯金で切り詰めたり、「今月あと○○円しかない」などと振り回されるのではなく、「幸せになるために」を優先させましょう。「お金=幸せになるための手段」なのですから。

 

お金の使い方一つで自分が歩む人生が変わります。私はつい数年前まではクレジットカードでのショッピングがやめられない“貯まらん女”でした。そんな私がお金を指南する立場に変わったきっかけは本当にモノになる自己投資に目覚めたからです。会社員時代は会社帰りに好きな洋服屋さんに立ち寄ることが日課になっていました。買った洋服の中には、値札が付いたまま一度も袖を通していない物もあり…。完全に「捨て金」でした。

そんな私も、29歳になって様々な将来の不安に襲われるようになっていました。クレジットカードの未払い残高が返せなかったら、このまま一人だったら、会社からリストラさらたら、など・・・。そんな時にアメリカのカリスマファイナンシャル・プランナー(FP)のスージー・オーマンさんの著書を偶然手に取り、読んで体に電流が走ったんです。「このままではいけない。私、変わりたい」。それから一念発起をして、リボ払いの残高の返済とお金の猛勉強を始めました。会社帰りの日課だったショッピングを辞めて、FP資格の勉強のためにスクールに通い始めました。FPの資格を取得するには十数万円かかりましたが、今思うとそのお金は何倍にもなって返ってきたように思います。

現在、ファイナンシャル・プランナーとして独立をして様々なメディアでお仕事をさせていただいています。洋服1枚を選ぶにしても、今は投資と考えて洋服を選んでいます。「自分の職業として、ふさわしい1枚はどれだろう?」。自己満足ではなくて、他人から見てどのように見えるのか、雑誌やテレビで映える色はどんな色だろう。自分に似合う色は何だろう。そんな投資的目線を大切にしています。「自己投資」となると、セミナーに通ったり、勉強をするというイメージをお持ちかもしれません。しかし、身近な買い物から変えていくことも立派な自己投資なんですよ。習い事や資格の習得も将来の仕事につながるのかなという目線を持つことも大切です。好きなこと、得意なことをして少しでも収入が入れば、精神的にも金銭的にも満足度が高くなりますよね。

自分が望む未来を手に入れるためにも、身近なお金の使い方をぜひ見直してみましょう。「捨て金」になっていたものを「生き金」に変えるのです。すべてのお金が将来への投資につながると考えられるようになれば、今まで以上により有効にお金を使うことができるようになるはずです。

明日からできる!
生きるお金の使い方レッスン

●お財布の整理
誘惑に負けないためにもクレジットカードやポイントカードはよく行くお店のみに厳選しましょう。お財布の中でお札とレシートを分けたり、お札の向きを整えるなどするだけでも、お金を大切に使う意識が高まります。

●レシートで「生き金」チェック!
レシートやクレジットカードの明細を見て、「生き金」「捨て金」になった支出を○×などをつけてみましょう。意外と「捨て金」が多いことに気づくはず。

●部屋の中を整理整頓する
クローゼットや化粧台などを整理して、不要な物を処分すれば足りない物、必要のない物が分かりやすくなります。また、処分するという痛みを伴うことにより、ムダ買いが減りますよ。

written by 編集部