<がん終末期を生きる 充実した在宅医療>

2011年3月30日まで 私は自分で運転して病院に行った
車に乗れたのは それが最後だ

そこから坂道を一気に転げ落ちた

まだ2カ月と経っていないのに

ひとりでは歩けず トイレも行けず 顔を洗うのも歯を磨くのも出来ず
立ち上がることも出来なくなった・・・自分の力で 足は上がらないし
寝がえりさえできない

こんなことって・・・  現実に起こるんだ
体のお肉もあっという間になくなり 骨と皮になった

4月4日にがん治療が出来なくなったことで 緩和ケア・・・所謂 終末期に入り
抜いても抜いても増えて苦しめられる腹水に対する 対処治療がメインになって
腹水ろ過濃縮再静法を4月14日に受け 翌日びっくりするくらい元気になったのに
2日後感染症を起こして 39度以上の熱が1週間続いた
腎臓の状態が悪かった私は なかなか強い抗生剤が使えなかったのだ

この熱が 私の体力と気力を奪い取った

ようやく熱がひいたときは また腹水で苦しく 4月26日に3ℓ抜いた
弱った体にたたみ掛けるように どんどん体が辛くなる
そして5月2日と5月7日にも それぞれ3ℓづつ 腹水を抜いた

入院中 ほとんど食事も摂れず ほとんど点滴やお薬しか体に入らなかった

何をしても体調は良くならず 辛さと苦しみだけだった 希望が見えない気がした
「もう。。。終わらせてほしい。。。」  退院する数日前から 毎日泣いてばかりいた
とにかく 家に帰りたかった
病院から出たかった
死にたい。生きたくない。 本気で思った。

事実 あのままだったら そう長くはなかった
私も、家族も、そう感じていた

終末期。

そう言われたら、そこからの医療体制はどうなるんだろう? と不安だった
終末期をどこで過ごせばいいのか?  がん難民になってしまわないのか?
誰が段取りしてくれるのか? 私自身? 家族? ??? わからなかった

①自宅での在宅医療 ②緩和ケア病院 ③病院
私は82歳の母と2人なので 在宅医療は無理だと思っていた

しかし、そんな不安はすぐに無くなった

がん治療で ずーとお世話になっていた大学病院のがん相談支援室
がん看護専門看護師の方が、中心となって全て段取りしてくれて
私が退院した日には 家には介護ベッドも準備され
在宅医療や緩和ケア病院の体制も整っていたし

その日には在宅で診てくださる先生と、訪問看護ステーションの看護師の方も来られ
今後の事をお話していただいた

その内容は
①月~土 毎朝病院から体の状態の確認のTELが入り
②平日週2回 在宅医療の先生が訪問され
③それ以外の平日週2日訪問看護ステーションから看護師さんが来られる
④で、腹水が溜まったら、緩和ケア病棟を持つ病院の一般病棟に入院し対応してもらう

驚くほど、至れり尽くせりの日々が待っていた

二度と病院には戻りたくなくなった

そんな中、苦しみだらけだった私の24時間が
がん治療出来なくなった後の、『緩和医療を目的とした充実した医療体制』のお陰で
薄紙を剥ぐように 少しづつ少しづつ改善していき

合わせて、母や毎日のように我が家に来て気遣ってくれた家族や、友人達の励ましにより
また支えられ、生きようという力が湧いてきた

でも、体はまだまだ食欲もなく、誰かの介助がないと何もできずにいた
そんな中、先週5月18日また死にたくなるほど、腹水が苦しくなった
腹水のせいで、息苦しく、四六時中吐き気も誘発され、寝るのも辛く
また、死にたくなった。

そして5月19日 在宅医療の先生からの連携で 緩和ケア病院の一般病棟に入院し
腹水を2ℓ 翌日に1ℓ 抜いてもらった

この時間差の抜き方が私に合っていた
体へのダメージが分散されたのだ

医師からも 死にたくなるまで我慢しないで
少しでも楽になる方法で 腹水をコントロールしていきましょうね。 と言われ
心も軽くなった

家に戻り そこから1週間
スープ等が美味しく感じはじめ 喉を通るようになってきた
じわじわと生命力が蘇りつつあるような・・・

でも、まだ自分の力では立つことも 歩く事もままならず
同じ体制で座っているのも少ししかできないほど 全身の筋肉が落ちているので
手の力もあまりないので
今日はリハビリと思って 1日がかりで  休み休みPCに向かてみました

終末期を生き始めたがん患者 初心者のあらすじです
・・・まぁ 終末期は二度はないけど・・・

また、私を支えて下さる全ての皆様のお陰で、私は生きようと前を向く事が出来ました
私が落ちてしまわないように、網の目のように張り巡らされた「生きる防護ネット」に
今日も守られ、今があります。

本当にありがとうございます

☆いっこ☆

PS:そんな訳でブログの更新が遅れ、頂いたメールにもお返事できない状態でした。
申し訳ありませんでしたm(__)m

written by 編集部