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アヴァンティでは「27歳」を人生のひとつのターニングポイントと捉えています。社会人になって数年、自分の人生はこれでいいのか、もっと他の道がないのかと模索の真っ最中。この頃、悩んだり、一生懸命何かをしたことが、その後の人生につながっていると仮定して、福岡で活躍する女性たちに「私が27歳の頃」をテーマにインタビューしています。

 

パヴィーン・アクターさん / つまずいてもあきらめない。道は必ず拓けるから。

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パヴィーン・アクターさん
英国生まれ。38歳。ユニバーシティ・カレッジ・オブ・ロンドン(UCL)で物理学を専攻する。96年に来日。いくつかの仕事を経て99年にドイツで130年以上の歴史を持つ「第3者試験認証機関」『テュフ・ラインランド・ジャパン株式会社』横浜本社に入社。課長職を経て04年より九州オフィス支店長。2児の母。

「日本に来た最初の1年は、イヤでしょうがなかった。言葉も話せないし、食べ物も合わない、友達もいない」。今や流暢な日本語を操りながらパヴィーンさんは昔を振り返る。来日して11年。現在は母国に帰った時すら、「早く日本に戻りたい」と思うほど馴染んだ。スマートな物腰に、柔らかく、意思の強い瞳で話す明るい女性だ。

日本で行き詰まった数年間。

 英国の大学で物理学を専攻していたパヴィーンさんは、もともと研究者志望だった。だが当時交際していた彼が奨学生として日本企業で研究することをきっかけに、日本で暮らすことを決意。26歳の頃だ。

 初めて踏む土地で英会話講師として働き始めたパヴィーンさんだったが、やがて行き詰まりを感じ始める。仕事は夜遅く、休みも取れない。何よりやりがいが感じられない。別の仕事についても同じだった。「自分の専門分野に戻りたい」と強く思った彼女は、3カ月集中して日本語を勉強。専門が活かせる企業の面接に挑み、見事採用。経験を積んだ翌年には、電気・電子製品などの安全検査や品質・環境検査を行うドイツ系企業『テュフ・ラインランド・ジャパン株式会社』横浜本社に女性初のエンジニアとして入社した。「私がやりたかったのはコレだ!と思える仕事でした」。この時29歳。目の前に希望の道が拓き始めていた。

自分の道は自分で作る。

 打ち込めるものを見つけ、仕事に没頭していた頃、新たな変化が起きる。入社半年後に妊娠、そして妊娠中の離婚。パヴィーンさんは出産の2日前まで仕事をし、産後もトップと交渉して会社で初めての在宅勤務を取る。「社員を呼んで自宅でミーティングすることもありました」。2年目には、仕事ぶりとマネジメント力を認められ、男性ばかりの職場で課長に抜擢。出張や残業など、育児と仕事の狭間で苦しむ時もあったが、ベビーシッターを頼み、定時に終わらない仕事は持ち帰り、子どもと過ごす時間を必ず作ることで乗り切った。「娘が寝てから仕事しました。大変な時もあったけど、仕事は好きでしたから」。

 現在は女性初の支店長として、4年前から九州へ赴任している。新しい女性社員のモデルを次々に作った彼女だが、肩に力が入った印象は無い。支店長としての立場を聞いても、「私は先頭に立ってパワーで率いるタイプじゃない」という。「皆が成功するために1人ひとりが考えて行動し、新しいことに挑戦して欲しいといつも伝えています。私は困った時の後方支援をする役割」。赴任して最初は戸惑ったが、九州気質も良く理解している。「女性で外国人であることが不利になることも。しかし私のサポートや指示で対応できる心強いスタッフがいますし、その土地の考え方に馴染むことが仕事の成功に繋がるとも考えているのであまり気にしません」。彼女は本当に、チームワークでの成功を導き支援する“マネージャー”なのだ。

今は部下の成長が楽しみだという。女性の働き方について尋ねると「皆が私のように仕事好きな必要は無いけど、女性はいろんなことを同時にできるから、育児も仕事も両方できると思うのに、どうしてやらないんだろう?」パヴィーンさんから見れば、子どもを保育園に預けると月2、30万円かかる英国に比べて3万円程度で済む日本の保育制度はかなり進んでおり、母親が子育てしやすく、働きやすい環境に映る。この問いかけをどう感じるか? 彼女の歩んできた道は一見険しそうだが、彼女自身は課題を一つひとつ自然と受け止め、チャレンジを楽しんでいるように見える。そんな姿はやはり、働く女性たちのロールモデルの一つとしてとても魅力的に思えるのだ。

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2.職場のスタッフとともに。現在は出張や急な仕事以外は基本的に残業をせず、家族との時間も大切にしている。3.英語教師をしながら、何もかもが初めての日本で順応しようとしていた27歳の頃。申し分ない生活だったけれど、やりがいがなかった頃だ。「いろいろな経験を経て、人生には曲がったり立ち止まったりする時もあるのだと知りました。でも乗り越えられた。この時の経験が私を強くしました」。という。
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