比良松道一先生/食べることでつながる命の輪 元気野菜で日々の食生活を見直そう

比良松道一(ひらまつ みちかず)先生
九州大学 大学院農学研究院 園芸学分野 助教
1965年福岡県生まれ。農学博士。福岡県農業総合試験場を経て、1993年より九州大学農学部(現大学院農学研究院)へ。“弁当の日”や“元気野菜”との出合いをきっかけに、教育者、親、消費者としてどう農業に関わるかを真剣に考え始め、以来、各地で講演会やワークショップを積極的に展開している。手先が器用でキャラ弁が得意。
第206回 アヴァンティ・ゼミ
◆講師:九州大学 大学院農学研究院 園芸学分野 助教 比良松道一先生
◆日時:2月16日(水) 19:00〜21:00
◆場所:天神パークビル4F 会議室 (福岡市中央区大名2-8-18)
◆参加費:2,000円
◆定員:15名
※ゼミ終了後、希望者は先生を囲んでの懇親会あり
食べることでつながる命の輪 元気野菜で日々の食生活を見直そう
「私たちは一週間に15㎏くらいの量の飲み食いをします。しかし、体重はそのまま15㎏増えたりはしません。では食べた物はどこへ行ってしまったのでしょうか?」
そう問いかけるのは、九州大学の比良松道一先生。学外で年間60本以上の講演やワークショップを行い、食育に力を入れている比良松先生に、食生活について話を伺った。
食でつながる命
私たちが食べた量の半分以上は体内へと入り日常の活動や身体作りのために利用される。にもかかわらず、体重が大きく変化しないのはなぜなのか。
「身体が新しく作られるとき、古くなった身体の一部は壊され、燃焼され、炭素になります。炭素は呼吸により二酸化炭素として空気中に排出されるので、体重は大きく変わりません。つまり、私たちの体は毎日壊されながら作られているのです。一方、空気中に放たれた二酸化炭素は、植物の身体作りに役立てられます。さらにその植物を牛などの草食動物が食べ、その草食動物を私たち人間が食べることにより、炭素はまた私たちの身体作りに活かされます。この様に食事をするということは、絶え間ない物質循環の流れを作り、他の命とつながることなのです」。私たちはたくさんの命とつながらなければ生きていけない。しかし現代の食生活では、命をつながない食べ物も多い。例えば、多くの加工食品には防腐剤や腐敗しない原料が使用されていて、中には消費期限を2年過ぎてもカビすら生えてこない商品もある。
「私たちのお腹の中には、善玉菌と呼ばれる細菌が何億と住んでいて、健康を支えてくれています。防腐剤は菌の増殖を抑える薬です。腸内細菌が防腐剤から受けるダメージは、人間が受けるダメージの比ではないでしょう」。しっかり食事をしているけれど、何だか体調が優れないという人は、一度自分の健康を支えてくれている身体の中の命に目を向けてみるといいかもしれない。
生ごみが生み出すおいしい元気野菜
元気野菜という言葉を聞いたことがあるだろうか。生ごみや雑草を交ぜ込んだ土で農薬も化学肥料も使わずに育てられた野菜のことで、この農法で作る野菜はスーパーで売られている普通栽培の野菜とはひと味もふた味も違う。
「元気野菜は生命力に溢れているので、虫や病気に負けず、大きく立派に成長します。また、収穫後も傷みにくく、甘さや辛さなどその野菜本来の味が強く引き出されます」。実際にアヴァンティスタッフが、土に雑草だけを混ぜて育てたというニンジンを試食してみると、「甘い!」と思わず驚きの声が。
「私たちが捨てようとした生ごみの命が土の中の菌を育て、菌の命が生命力溢れる野菜を育て、野菜の命を頂くことで私たちが健康に育つ。こうして命の輪が果てしなくつながれていくのです」。
今回のゼミでは、ベランダでできる元気野菜の作り方も学ぶことができる。この機会に毎日の食生活を見直そう。
第206回 アヴァンティ・ゼミ
◆講師:九州大学 大学院農学研究院 園芸学分野 助教 比良松道一先生
◆日時:2月16日(水) 19:00〜21:00
◆場所:天神パークビル4F 会議室 (福岡市中央区大名2-8-18)
◆参加費:2,000円
◆定員:15名
※ゼミ終了後、希望者は先生を囲んでの懇親会あり










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