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アヴァンティでは「27歳」を人生のひとつのターニングポイントと捉えています。社会人になって数年、自分の人生はこれでいいのか、もっと他の道がないのかと模索の真っ最中。この頃、悩んだり、一生懸命何かをしたことが、その後の人生につながっていると仮定して、福岡で活躍する女性たちに「私が27歳の頃」をテーマにインタビューしています。

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今村 由香利 さん/チャレンジすれば未来はいくらでも変えられる。

今村 由香利 さん
エスニックレストラン「カマル」店長/野菜ソムリエ
Yukari Imamura/1955年下関市生まれ。中学校を卒業した後、北九州へ転居する。若松高校卒業後、空調総合メーカーの『ダイキン工業株式会社』へ入社。営業補佐、企画、営業など様々な職種を経験し、53歳で退職。2009年野菜ソムリエの資格を取得し、トルコ料理を中心としたエスニックレストラン『カマル』を開店。関西以西では、第一号の野菜ソムリエ認定レストラン。地産地消サポーター登録店。
HP→http://www.qarmar.jp/

チャレンジすれば未来はいくらでも変えられる。

トルコ好き野菜オタクが挑んだ第二の人生

 
 アジア太平洋インポートマート(AIM)2階、フードコートの一角にある『カマル』。野菜ソムリエの今村由香利さんが作るトルコ料理は、旬の野菜がふんだんに使われ、日本人に合う味付けに工夫されている。北九州産の新鮮な野菜や、珍しい中東の食材も販売しており、お気に入りの商品目当てに訪れる顧客も多い。

「中東の料理ってお肉のイメージがあるかもしれないけれど、実はお野菜をたくさん使うんですよ。フードコートに出店したのは、手頃な値段で気軽に料理を楽しんでもらいたかったから。開店して今年で3年目、お客さんの要望を聞きながら、メニューもお店も成長してきましたね」

 若い頃からトルコや中東の文化に興味があり、ベリーダンスを習ったり、中東料理の食べ歩きをしていた今村さん。野菜オタクと言われるほど野菜好きで、会社員時代から調理師の免許を持っていた。第二の人生プランを考えたとき、「野菜とトルコ料理を掛け合わせて、お店をやったらおもしろいんじゃないかな」というアイデアが自然に湧いてきた。
 

会社で学んだ仕事の厳しさと楽しさ

 
 高校時代は大学の薬学部進学を目指していたが、志望校に入れなかったため、気持ちをすぐに切り替えて就職の道を選んだ。空調総合メーカーに入社し、仕事の厳しさと楽しさを学んだという。

「社内では新入社員であっても、お客さまには関係ない。会社の看板を背負って対応しているんだ、ということを教えられました。仕事はすごくやりがいがありましたね」

 引っ込み思案だった性格が、仕事で鍛えられてどんどん積極的になっていった。33歳のとき、8歳の子どもがいる人と結婚。会社員、母親、主婦として頑張ったものの、6年後に別居を経て離婚する。事務職という立場に将来の不安を感じ、運転免許、危険物取扱者、調理師免許などを取得した。

 その後、出向していた販売会社が50周年を迎え、市長も招待する盛大な記念式典を行うことになった。今村さんは「女性で全体が見渡せる人」と評価され、企画と統括を任される。たくさんの人の協力を得て、式典は見事成功した。

「一から仕事を創る体験でした。とても大変だったけど、頑張ったらおもしろいことができるんだ! と思いました」

 40代半ばで総合職に転換し、7年間に渡る営業を経験。家電量販店を担当し、店頭で販売応援も行った。最初は「女に何ができる」と言われたが、今村さんの接客は評判がよく、営業成績も上がり、顧客から信頼を寄せられるようになった。
 

自分の限界をつくらない

 
 今村さんは、30年以上の会社員生活に53歳でピリオドを打った。定年まで勤めると思われていたので、周囲からは驚かれたが、体力と気力のある50代半ばで新しいスタートを切りたかった。

「過去は変えられないけれど、自分の未来はいくらでも変えられる。やる前に思い悩むよりも、やってみてから考える。年齢や環境のせいにして、自分の限界をつくらないことが大事だと思うんです。どんな経験も、決して無駄にはなりませんから」

 北九州ブランドの野菜を、もっと知ってほしい。お客さんに喜ばれること、おもしろいと思ってもらえることを発信し続けたい。そんなワクワクした想いで、毎日を過ごしている今村さん。5月からはエコライフプラザの食育講座に参加し、野菜の効能や料理の紹介もしている。

 小さいながらバラエティ豊かな品ぞろえの『カマル』。工夫が詰まった楽しい店構えが、今村さんの生き方と重なって見えた。

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