
岩下 純子さん
株式会社JTB九州 北九州支店 旅行課長。1959年、福岡市生まれ。福岡女学院短期大学卒業後、株式会社日本交通公社に入社。福岡支店、久留米支店、営業本部、メディア販売部、鹿児島支店を経て、現職に至る。趣味はもちろん旅行。今までの渡航歴はなんと50回以上。最近行ってよかった国はドバイとクロアチアだとか。
近年、大学生の“就職したい会社ランキング”で、文系女子学生から特に高い支持を得ているJTB。今回取材した岩下純子さんは、九州を統括する『株式会社JTB九州』の北九州支店で旅行課長を務めている。テキパキ・丁寧に仕事を一つずつこなすその姿は、お客様からの信頼も厚い。
公私ともに充実させてステップアップ。
岩下さんは短大を卒業して半年後に、当時はまだJTBの前身である株式会社日本交通公社に入社した。全国で同期は17人。当時から女性が多く活躍していた同社には、“仕事がデキる”女性社員がたくさんいた。そんな中で岩下さんも負けじと懸命に働いた。
九州内では一番大所帯であった福岡支店で国内旅行を中心に足掛け11年半、チケット受注や営業などの各セクションを担当。入社当初「入ったからにはせめて10年間は働きます」と宣言した目標をいつの間にかクリアしていたほど、充実した毎日を送っていた。お客様の立場に立たないと気づかないこともあるため、毎年必ず海外旅行へ行き、また、仕事が終わればテニスサークルで汗を流し、違う業種の友だちとも触れ合う。まさに、仕事もプライベートもメリハリをつけ充実していた27歳の頃だった。
そんな岩下さんに最初の転機が訪れたのは、32歳の頃。久留米支店への転勤が言い渡されたのだ。「総勢25名ほどの小さな支店。営業はもちろん添乗員も経理も、何でもしなければいけなかったんです。本当に勉強になりました。このときの経験があったからこそ、今の自分があるんだと思います」。 常に前向きな岩下さんにとって、転勤は新しい挑戦。仕事の幅を広げ、さらに自分を成長させたことが会社にも認められ、店舗を統括する旅行課長へとキャリアアップをした。
一生懸命な人を認めたい。
今年で勤続28年目。岩下さんにとって“働き続けること”とは何だろうか。
「私は決して、働き続ける人生を自ら選んだわけではありません。ただ、この仕事は幅が広いので、お客様とのコミュニケーションの一環や、旅行プランを組み立てるときに自分のいろいろな経験が役に立ちます。これはとてもやりがいを感じますよ」。自分の趣味や休日に体験した出来事をうまく利用する。これが上手になると仕事はもっと充実する、楽しくなる。このプラスの連鎖を繰り返すことで、岩下さんはキャリアを積み上げてきたのだ。
「若い社員から、『自分には合っていないので会社を辞めたい』と相談されることがあります。でも、目標ややりがいはたったの1、2年じゃ絶対分からない。縁があって入った会社なんだから、会社のいいところを自分で見つける努力をしてから判断してほしい」。人生の先輩として、そして管理職の立場として、岩下さんはそう語った。
今、49歳。これからの目標について聞いてみた。
「今はまだ考えていません。来年、節目である50歳になってからじっくり考えようと思います」。それまでは、ただひたすら今の役割を果たすことが、目標だ。
「一生懸命という言葉が好き。一生懸命やる人は、こちらも感動します。そういう人を認めたいなと思うんです」。まっすぐな視線でそう語る岩下さん自身も、一生懸命に人生を歩んできたに違いない。そしてきっとこれからも変わらない姿勢であり続けることだろう。そう感じる言葉だった。

2001年に友人と行ったドバイでの一枚。この頃はまだ今ほどドバイへの人気は高くなかったが、とてもいい所で「ぜひお客様に旅行してほしい」と感じたそう。そんな岩下さんの話を聞いた高齢の御夫婦が先日ドバイへ。さらに、その御夫婦が書いた旅日記を見た別の人もドバイ旅行へ! 「こういった見えない“サイクル”があるとうれしい。この仕事をしていて良かったと感じる瞬間です」。


















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