すべては“人”。この一言に尽きます - 青柳 武士さん

200510.jpg
bar『青庵』 オーナー 
青柳 武士さん

あおやぎ・たけし 1967年。小倉生まれの小倉育ち。電気資材店の次男として育つ。高校卒業後、大学に進学したものの中退、この世界へ。現在、Bar『柳浦堂』、Bar『蒼』、JapaneseDinning『青庵』の3店舗を経営。

 うちは親父が厳しくて、酔っ払うといつも風呂場まで入ってきて「将来はどうするんだ!」なんて、そればっかり。普通に考えて、思春期の息子の風呂場に入って来ないでしょ(笑)。そのせいか、昔から独立心だけは強かったかな。

原点となった店

 高校の頃、ダンスで生きていくって決めて、アルバイトで入ったのが『スーパーキーウィー』というレストランバー。親父が厳しかったから、もちろん隠れて。広い店だったから、店長にビリヤード台を提案したんです。当時の流行りというのもあって、おかげさまで連日店はブレイク。平均売上4万円が最高で20万円位になったんですよ。「自分がこうしたら、人はこう流れる」。店が流行る経過を実感した初めての出来事でした。今思えば、この経験が僕の原点なんですよね。

Bar『ステイ』での出会い

 僕には特に修行時代はありません。でもただ言えることは、ある人との出会いで今があるということ。独立を考えていた22歳の時、入り浸っていたのがBar『ステイ』でした。その店は勢いがあって、ダンサー、DJ、医者、サーファー、色んな人がいて楽しかった。その中心にいたのが『ステイ』森社長。彼が止めてくれて、そのままそこへ。正直言って、仕事してるって感じじゃなかったですよ(笑)。店が4時に終わって、飲みに行ったり、サーフィンしたり。今思うとすごい体力ですよね(笑)。
 1年半が経った頃、「一人でやってみろ」と任されたのが、Bar『ハリーズ』。ヨーロピアン調の高級なバーは、当時北九州で先駆けの存在。『ステイ』とは全然違う店で、客層も違う。1杯5000円の注文は当たり前。チップだけで2~3万円っていう世界です。ここではひたすら一生懸命。バーテンダーとしての基盤をここで築いたんだと思います。
 お客様がバーへ来る時、ただお酒を飲みに来るわけじゃない。じゃあ、一杯に付加価値をつけるものは何か。その答えはいろいろですけど、「空間作り」「間」は絶対だと信じています。「空間作り」はもともと好きですしね。次に「間」はバーテンダーの研ぎ澄まされた感覚が必要。黙っておくこと、話すこと、お酒を出すこと、料理を出すこと、全て間です。つかず離れず、引きすぎず出すぎず。このバランスですよね。あと「人」については、いい意味でも悪い意味でも勉強になりました。裏切ったり、裏切られたり。でも結局、人とのつながりがあれば何でもできるって思うんです。これでも、一時期はノイローゼになったこともあるんですけど(笑)。

父からの反対、認められた日

 その頃でも、親父は反対。「バー=水商売」なんです。でも、あの日のことは忘れません。寒い冬の1月31日。27歳の誕生日でした。普段通り店を開けていると、父親が突然一人でやって来たんです。そして、スタッフと僕に1杯ずつおごって、自分は大好きな「オールドパー」を一杯だけ飲んで。帰り際「武士をよろしく」そう言ったんです。「ああ、やっと親父が認めてくれた」って、後から涙が出ましたよ。それからですね、真剣に独立を考えるようになったのは。

独立して10年。これからの展望。

 その2年後に独立。早いもので10年目。その間、森社長の死というショックなこともありました。あまりに突然だったから、狐につままれたってやつでしたね。師匠というよりライバルだったから、抜く相手がいなくなったっていう脱力感もあって。小倉のバーテンダーには、彼の元から巣立った奴らがたくさんいます。それぞれが死を受け止め、結束が強くなったのも事実。それも財産の一つです。5年後の今、自分の課題は「人」。お客様もスタッフも。特に店では、自分が人に教わってないから、人に教えるのが難しい。でも、僕らが次の人たちを育てていかなきゃ。「人間作り」ですね。
 そして、これから。「何かしたくてたまらない」僕の性格上、じっとしてるのは無理。でも正直ここ4年間はおとなしくしてるから、そろそろ動き出す予定ではあるんですけどね。頭には「理想の店」をはっきり描いてはいる。あとはこれを形にするだけ。北九州でいろんなことをやってみたい。今後の動きを楽しみにしててください。

コメント

青庵、蒼、は凄く良いお店でした。

林神龍 at 2006-05-31 18:50:09

はっきり言って同級生です。私も下ずみが長く、地に足がついてない時期よく彼の店に寄らせてもらいました。
今でも良きライバル、暗黙の友です。いつも 気使いありがたく思ってます。先日も青庵へ大切な人と出向いたばかりです。変わらずあたたかく迎えてくださりありがとうございます。これからも内に秘めたあたたかさで歓迎してください。心の宝箱の引き出しの一部です。

さくらさくら at 2006-11-02 23:55:21

このようなしっかりした考えをお持ちの方に、私どもの企画商品が目に留まってくれて良かったと思いました。
酒を飲む中に自然を感じられれば・・・すばらしいと思って作っている商品です。 是非、存分に使っていただければと期待いたします。
近々、青庵で自然の不思議と竹林の香り高い酒が楽しめることと思います・・・これをご覧の皆さんぜひお試し下さい。

ダゴ at 2007-05-31 21:26:04
一言どうぞ
コメントフォーム
アヴァンティHOME
私も昨日観てきました! ...
たかまる
(2009/01/07)
>sunmaさん かわいいとも...
はな
(2009/01/06)
mineさん>ぴったりとした...
はまじ
(2009/01/05)
明明さま 素敵な記事あり...
かんりにん
(2009/01/04)
>きみこさん あけまし...
いっこ
(2009/01/04)
Referer
5: Yahoo! [ 柳浦堂 ]
3: Yahoo! [ 柳浦堂 ]
2: Yahoo! [ バーあおやぎ 北九州市 ]
2: Google [ ハリーズ 小倉 ]
2: Yahoo! [ 北九州 青庵 ]
2: Yahoo! [ 青庵 小倉 ]
1: Yahoo! [ 青庵 北九州 ]
1: Google [ 北九州 小倉 青庵社長 ]
1: Google [ 柳浦堂 小倉 ]
1: Yahoo! [ 青庵 小倉 ]