東 昭彦さん
北九州市広報室報道課 北九州フィルム・コミッション
ひがし あきひこ / 1974年、北九州市八幡西区生まれ。北九州大学卒業後、北九州市役所の採用試験に合格し消費生活センターに配属。その後、広報室報道課フィルムコミッションに異動、現在に至る。
北九州市のフィルムコミッション
私が仕事をしているフィルムコミッションという部署は、皆さんあまり聞き慣れない言葉だと思います。映画撮影誘致のために脚本のイメージにあった風景を探し、使用許可を申請したり、撮影が終わるまでの連絡調整などが主な仕事です。この部署は、北九州のイメージアップと「もっと北九州に人を呼び込もう!」という目的で、平成12年に立ち上げられました。今年で6年目、私はここに配属になって3年目になります。立ち上げ当時の職員の人達の熱意と功績で、今や北九州のフィルムコミッションは映画業界でも有名なんですよ。フィルムコミッションという部署があるのは北九州だけではないのに映画の製作会社に頼りにされるのは、観光地だけを勧めるのではなく、向こうのニーズに合った場所を探して提供することを基本にしているからでしょうか。最近では、『初恋』『デスノート』『プルコギ』といった映画も、北九州でロケが行われました。無事に撮影が終わり、今はほっとしています。
北九州の風景を全国へ発信
フィルムコミッションの仕事は、映画の撮影に使えそうな場所や建物を探してくることから、地元関係者と映画製作スタッフとの連絡調整や許可申請と、結構幅広いんです。普段は、北九州市内を歩き回ってどこにどんな風景や建物があるか、映画に使えそうな場所を探します。こうして自分の目でどこに何があるのかを確かめて情報をストックしておくと、突然の撮影の話にでも対応できる場合もありますしね。6月10日から公開した映画『初恋』も、映画に合うような場所がなくて困っていると聞いたのですぐに原作を読んでみて、自分なりにイメージした風景に合った場所を探しました。そして「こういう場所はどうですか?」ってこちらから提案したんですよ。
場所がイメージとぴったりで映画で使う可能性が出てきたら、今度はその地元関係者に使用許可の交渉をします。初対面の人に交渉しないといけないから、営業の仕事と同じような感じですかね。撮影中は雨天などによる撮影日程の変更により、地元関係者、制作スタッフ、エキストラの皆さんとの連絡調整等大変なことが多く、撮影が終了するまで気が抜けません。一見華やかにも見えるでしょうが、実はこのように肉体的にも精神的にもハードな仕事なんです。でも、自分が苦労して探した場所が映画になった時の喜びはとても大きいから、この仕事が嫌だと全然思わないんでしょうね。
行政と市民が一体となって
たまにとても残念な光景を目にすることがあります。芸能人もいるし普段見ることのできないロケの現場というだけあって、撮影中は周りに人だかりができます。その時に撮影している横で、タバコをポイ捨てする人が時々いるのです。その都度私たちで拾い集めるのですが、地元が映画で使われるのに自分たちの街をきれいに保とうという自覚が、まだまだ地元の人たちに根づいていないということを実感しました。やはり北九州全体のイメージアップは、街の人たちと一体となってやっていきたいです。北九州の魅力を全国の人に発信できる機会にもなるのだから。私たちフィルムコミッションの職員も、この街を舞台にたくさんの名作が撮影されるように、新しい魅力的な場所をこの足で見つけていきたいと思っています。
Q. 座右の銘は?
継続は力なり。これはプライベート面で…。サーフィンや釣りにも挑戦したものの、続いているのはスノーボードだけなので。
Q. 尊敬する人を教えて。
フィルムコミッションの先輩だった、日々谷さんです。すぐに実を結ぶ仕事じゃなくても、できることは一生懸命取り組む姿勢を学びました。
Q. この仕事に向いているのはどんな人?
「映画」というより「映画作り」に興味がある人、人とすぐに打ち解ける人。熱い人。


















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