金子 正明さん
日本酒きき酒師、北九州八幡ロイヤルホテル 料飲部キャプテン
かねこ まさあき / 1971年生まれ、八幡西区出身。高校卒業後、飲食店店長、大手百貨店勤務を経て北九州市内のホテルへ入社。宴会、和食、洋食、中華の経験を積み、1999年八幡ロイヤルホテルに入社。現在日本料理レストランの店長を務める。日本酒利酒師、日本ソムリエ連盟ソムリエ、焼酎アドバイザーなど多くの資格を持つ。特技は酒、趣味も酒。
九州ナンバーワンきき酒師
このソムリエバッジ変わってるでしょう? 実は、スワロフスキーのクリスタルの葡萄バッジなんです。人と同じなのは面白くないからイヤなんですよね(笑)。
お酒に関する資格は日本酒きき酒師、ソムリエ、焼酎アドバイザーなどを取得しています。きき酒師は九州に約1100人ほどいるのですが、先日の「第二回世界きき酒師コンクール」では九州予選で一位、日本代表選考会に出場しました。日本酒の色、香り、味を瞬時に分析し、どんな料理と組み合わせたらいいか、どんなふうにお客様に説明して楽しんでいただくかなどを競いました。
もともと人と接するのが大好き。接客の仕事がしたくて、一度は百貨店に就職しました。でも、男性社員は品出しばかりであまり接客のチャンスがなかった。それで、ホテルマンに転職しました。最初はフロントから入って、中華、フレンチ、バー、日本料理、いろんな店を経験しました。アルバイトで飲食店店長の経験もあり、料理や飲み物にはものすごく興味がありました。なので中華なら中国酒、フレンチならワインの説明ができるように、そしてバーならバーテンダーとしてシェーカーが振れるまで、自分で一生懸命勉強・研究しましたよ。
きき酒師の資格を取ったのは、1999年に現在の職場に移ってからです。実は、日本酒はそんなに好きではなかったんですよ。当時の上司(現北九州ロイヤルホテル支配人の木下氏)からまず「日本酒は好きですか?」と質問されて「嫌いです」と答えたところ、「じゃあ、嫌いなものから覚えなさい。日本酒のきき酒師の資格を取りなさい」と言われたんです。「嫌いなら、克服しろ」と。それで勉強して、翌年にきき酒師、その次の年にソムリエ試験に合格しました。今では、日本酒を愛しています。お酒は全般好きだけど、日本酒はやっぱり特別ですね。
日本酒の魅力
日本酒やワインの魅力は、やはり「料理を美味しくするもの」だというところ。料理あってのお酒なんです。どの料理にどんなお酒を合わせたら最高の状態で楽しめるか。お客様に「この料理に合わせて何かちょうだい」と言われると、すぐに「これですよ!」と出せる自信があります。プライベートでも、食事の時には必ずお酒を飲みますね。我が家には酒用の冷蔵庫が2つあるんですよ。「今日は芋の煮っころがしだから、あの純米酒を燗付けして…」とか「塩キャベツ鍋には、今の時期ならボジョレー・ヌーヴォー。鍋にブラックペッパーを潰さずに入れて香りを付けると相性抜群だ」なんていうふうに、毎回組み合わせを考えています。最近面白かった組み合わせは、「杜の蔵」さんの純米吟醸「大手門」のぬる燗に、グラタン! 燗をつけると米の旨みが膨らむので、チーズなんかも合うんです。クラフト系のパリパリしたピザなんて合わせると、もうたまんないですよ。
やっぱり私は人を楽しませることが大好きなんです。年に数回料理長とのコラボレーションで行っている「美食会」では、料理に合わせて日本酒を4~5種類選び、お酒をうんちくと一緒にお楽しみいただいています。また最近では、車でいらしたお客様向けに珍しいフルーツを組み合わせたソフトドリンクを研究したり。本当は宿泊やタクシーを使って、ぜひお酒を楽しんでいただきたいのですが(笑)。こんなにたくさんのバッジを目立つようにつけてるのも、自慢したいからじゃなくて、話題のネタになるようになんです。全部、お客様に楽しんでいただくためのツール。上司も、「金子には、何かおもちゃを与えるとめいっぱい遊んでくれる」といろんな物を持ってきてくれます。「この酒、3ケース入れたから好きなようにやってみて」というふうに…。どんなふうに工夫すれば喜んでもらえるのかを考えるのがすごく楽しいですね。
日本酒は、とても高い技術で作られた、日本の素晴らしい文化。これからも、もっと日本酒の美味しさ、魅力を伝えていきたいと思っています。
Q. 座右の銘は?
「一生懸命」でしょうか。最高の状態でお酒を楽しんでもらうために一生懸命考えて、気になることはすべて自分で試しています。だからこそ、お客様へ本気でおすすめすることができるんです。
Q. 尊敬する人を教えて。
「きき酒師になれ」と言ってくれた、木下支配人です。とても感謝しています。
Q. この仕事に向いているのはどんな人?
お酒が好きで、興味を持っている人。お酒への愛がある人。


















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