新宅 伴之さん / 紫咲川美食循環計画 事務局、地酒処 田村本店 環境デザイン部

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新宅 伴之さん
紫咲川美食循環計画 事務局、地酒処 田村本店 環境デザイン部
しんたく ともゆき / 1975年、北九州市門司生まれ。高校時代は考古学クラブに所属。高校中退後、自動車整備士に。その後コック、バーテンダーなどから飲食業に携わり、ソムリエの資格も取得。23歳の時、田村本店に入社。現在は、博多担当の営業、佐賀県の酒蔵の商品開発、広報活動、レシピ考案など、業務は多岐にわたる。本業の傍ら、2004年より食育&食文化活動「紫咲川美食循環計画」をスタート。紫川源流・井手浦の農家とのオリジナル米「紫咲米」といった原料の生産と、河口域である小倉の飲食店と、それらを使った料理メニューの考案など、事務局として多忙な毎日を送っている。

一見いいかげん!?だけど熱い!無理をしない食育

「紫咲川美食循環計画」は2004年にスタートしました。紫川の源流・井手浦の農家の方々と一緒に、「紫咲米」や紫タマネギ、紫の山芋などを栽培し、それを街の飲食店さんに使ってもらったり、メーカーと一緒にそれらを原材料としたお酒やお菓子を作って販売しています。きっかけは、酒の小売・卸業という仕事をする中で、営業報告の書類を作成する際にふと思ったんです。売り上げの上位は、新潟のお酒、鹿児島や宮崎の焼酎が占めている。「なんで地元の物をあんまり売ってないんだろう」と。北九州のメーカーのお酒も然りで、北九州の米じゃなく、糸島や久留米のお米を使ってるんですね。北九州の米を使っている酒は0でした。それを「せめて1くらいにしようや」ということで、米を作る棚田から探して。そして紫川の源流域、平尾台の井手浦というムラにたどりつきました。そこの農家と米作りをはじめたのが2003年の冬のことです。お酒を飲む人、サービスマン、料理人、蔵人…。「みんな、米の栽培に携わろうよ」と。今は便利な世の中で、伝票を送って振り込む。農家と酒蔵のやりとりってそれだけ。農家はその米がどんな酒になるのか知らないし、酒蔵側は米の質だけ見て、農家と会うことはないんですよ。消費者だって酒の作り手や米の農家なんて知る由もない。それで、マチに住む消費者と、食べ物の向こう側にあるムラとの接点をつくりたかった。 

 メンバーは50人位いるんですが、実際に田植え、中間管理の草抜き、稲刈まで参加するのは6人位。でも自分も含めみんな本業があるし、それをおろそかにすることはできない。作業は伴わなくとも、井手浦に出入りして、農家さんと繋がることが大切だと思うんです。飲食店さんの取り組み方も同じで、元々自然派の所はたくさん紫咲米や食材を使ってくれます。むろん「毎回は無理だけど、何かイベントがある時には使いますね」というお店も多い。でもそれでいい。負担に感じてしまうと、続かないし広がらない。普段の業務や生活をしながら、ちょっと習慣を変えてみることが大事なんです。
 よく「いいかげん」って言われるんですよ。「どうしてそんなやり方でうまくいってるの?」って(笑)。でも、方法や形ってそんなに大事じゃない。例えば「紫咲川美食循環計画」のマップを作る話があったんですが、やめたんですよね。今は情報社会だから、マップを見た瞬間に分かったような気になってしまう。進行形じゃなくなってしまう。簡単にとらえられたくないし、「どこで誰が作ってんだっけ?」って思ってもらったほうが、気にして探してくれると思うし。大事なのはそれを作ってる井手浦の農家の篠田さんや僕や、それを料理してくれる飲食店さんたちの、「もっと地元の物を食べてもらいたい」という熱。もちろん知識もあるし品種や作り方にもこだわっていますよ。でも
ポイントはそこじゃない。「まずは食べてみてくださいよ」って自信を持って言える気合と熱なんです。

街を元気にする新しい文化の発信

 今後もう一つ、広めていけたらなあと考えていることがあるんです。紫川=ロイヤル・パープル・リバー。紫川の名前にある「紫」って、「紫禁城」とか言ったりするように、高貴な色なんですよね。実は紫川の源流である平尾台が、「日本の都だった」 という説があるんですよ。調べると、万葉集や古事記、日本書紀にも、当時の天皇がこの地にいて、「ムラサキソウ」という植物で染め物をしていた文化があった、とも考えられる記述があり信憑性も高いんです。染め物といえば小倉織。今日のネクタイも小倉織なんですけど、将来的にはムラサキソウを復活させて、それで小倉織のネクタイが作れたらな、なんて考えてます。万葉時代からの伝説を掘り起こし「北九州=万葉都市」というイメージが自然に広がって、新しい文化が生まれていくといいですよね。北九州の人にも外の人にもこの街の知られざる魅力を知ってもらい、もっともっと好きになってもらいたい。紫咲米も、ロイヤル・パープル・リバーもムラサキソウのことも、すべて街の元気に繋がると思ってやっています。

Q. 座右の銘は?
「ほどほどにして、足るを知るべし」突詰めるのは簡単だけれど、そこそこにしておきなさい、ということですよね。本当は、雨をしのげる屋根とその日を生きる食べ物と、凍えずに眠れる布団があって、それ以上何を求めますか、という意味なんですけど。衣食住の3つが揃っているという有難さの原点があれば、過剰に求めることがいかに無駄なことなのか、という点も心得つつ、「あんまりプロっぽくなりすぎるなよ」という風に自分では捉えています。
Q. 尊敬する人を教えて。
家族と、仕事仲間。いきなり結果がでることではなく、時間のかかることをやっている自分をいつも支えてくれているから。
Q. この仕事に向いているのはどんな人?
簡単に言うとフードプランナーみたいなものなんですが、ムラおこし、街おこしもやっています。向いているのは、一本芯が通っているけれど、自分を出しすぎることもなく、周囲を盛り上げていくことができる。黒子としてのプロデューサーになりきれる人ですかね。

コメント

一言どうぞ
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私も昨日観てきました! ...
たかまる
(2009/01/07)
>sunmaさん かわいいとも...
はな
(2009/01/06)
mineさん>ぴったりとした...
はまじ
(2009/01/05)
明明さま 素敵な記事あり...
かんりにん
(2009/01/04)
>きみこさん あけまし...
いっこ
(2009/01/04)
Referer
3: Yahoo! [ 紫咲川美食循環計画 ]
2: Yahoo! [ 山芋ロイヤルパープル ]
2: Yahoo! [ 山芋 ロイヤルパープル ]
2: Yahoo! [ 紫の山芋 ]
2: Yahoo! [ 田村本店 北九州 ]
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2: Yahoo! [ 紫咲米 ]
1: Yahoo! [ 紫山芋ロイヤルパープル ]
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1: Yahoo! [ ロイヤルパープル 山芋 ]