
最近では、すっかり聞きなれた“自分探し”という言葉。本当の自分って何?誰しも一度は考えたことがあるのでは?でも、それをサラサラと言葉で表現できる人はあまりいない。自分だけが分かる自分、他人だけが分かる自分。何が本当か分からずに、モヤモヤする。今回は、普段から考える人も考えない人も、少しだけ自分という人間を顧みるべく、北九州市立大学の田島司先生にお話を伺った。
自分探しブームの原因は?
この自分探しブームは、もちろん最近になってからで、昔は気にもされていなかったようなこと。では、今なぜ私たちは、自分という一番近い人間に悩むようになったのだろう?
「原因は色々あるけれど、一番大きな原因は、仕事とリラックスの場が、極端に分かれたことにあるでしょうね」と先生は言う。昔の仕事は農業や家族経営が多く、2つの場が一致していたのに対し、今の社会ではスイッチを切り替えるように、はっきり分離している。だから私たちは、自分の居場所を社会の中に見つけられずに迷ってしまうのだ。その他、社会が大きくなるにつれ、終身雇用が少なくなったこと、会社での人の入れ替わりが激しいことで、人間関係が希薄になったことも、自分探しの潜在的なきっかけとなっている。
自分探しをしない、2つのポイント
でも結論から言って、自分探しにはっきりとした答えはない。考えるのもおもしろいけど、「自分探しをしないためには、どうしたらいいか」という先生の考え方もユニークだ。そこで、昔と比較して考える。私たちにしてみたら不思議なことだが、なぜ彼らは、自分探しをせずにいられたのだろう?
そのポイントは2つ。まず、“夢中になっている”かどうかが重要だと先生は言う。仕事だって人間関係だって同じ。本当の自分で接していないと思うのは、夢中になっていないからなのだ。
2つ目のポイントは、社会集団での自分の位置づけだ。どういう集団に属し、その集団が社会全体の中でどのような意味があるのか。そこに満足しているか。「きっと昔はこの2つの条件を満たしていたから、自分探しをする必要がなかったんじゃないかな」と先生は言う。さあ、あなたはどう思う? 詳しくはアヴァンティゼミで。
この他にも、好きの種類にも色々ある!?など、“恋愛心理”のことも聞ける予定。ゼミの内容は、参加者のリクエストに応え行う予定なので、この際質問や要望もぶつけてみては?少しだけ、今の自分を顧みる貴重な時間になりそうだ。

北九州市立大学 文学部 人間関係学科 助教授
田島 司先生
‘67年、静岡県生まれ。福島大学卒業、学習院大学大学院博士課程修了。自らの経験を通じて、心理学に興味を持ち、研究を始める。人間観、社会観をテーマにした先生の講義は、大学生にはもちろん、幅広い年代の人にも共通する興味深い内容だ。


















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