
梅光学院大学女子短期大学部 講師
小畑 乃武子 先生
おばた・のぶこ
韓国京城生まれ、小学校5年生の時に下関へ引き揚げる。長女を出産後、娘のためにと「小畑文庫」を始める。その後、恩師の誘いで下関市立図書館の司書を18年間務める傍ら、「語り」と出会い、児童文学を勉強。おはなしの森文庫主宰。梅光学院大学女子短期大学部講師。
子どもと本を結ぶ試みとして「語り」を始めて2430回を重ね、今も続いている。『1000回記念の時に下関市から「教育功労賞」をいただいたのよ』とうれしそうに話す小畑乃武子先生。
学校訪問を始め、下関市一の宮小学校に「語り」に行き始めて今年で20年目となるそうだ。「面白くて、面白くて、自分が好きで行くんだから…」と楽しそう。その学校訪問も現在は多方面に広がり、全校生徒40人程の小学校では、学年全体で一緒に「語り」を聞く。気がつけば、子どもたちは私の側に集まり、6年生は下級生を膝の上に乗せるなど、ほほえましい光景がそこにある。
子どもたちからは「小畑乃武子さん」と呼ばれ、この年齢で親からいただいた名前をフルネームで呼ばれることへのうれしさを感じている。「先生」でなく、「おばちゃん」でもなく「小畑乃武子さん」って呼ばれるのが一番うれしい! 「語り」の魅力とは? 子どもたち(聞き手)がよろこぶ顔がみたいからという。
「語り」のきっかけは母からの影響
母親がクリスチャンだったこともあって、家の中では賛美歌を口ずさむかあさんの声がいつもしていた。大好きな絵本はボロボロに破れても、島崎藤村の「初恋」は意味がわからなくても、かあさんの声が聞きたいから、うれしそうな顔が見たいからといつもせがんでいたそうだ。
その後、ひとりっ子である娘かわいさに始めた「小畑文庫」。娘の遊び相手ほしさにと自宅を開放し、遊びに来た子どもたちに本を読んで聞かせていたのがきっかけ。その文庫が現在は、「おはなしの森文庫」と発展し、43年続いている。
語り手と聞き手のこころがふれて
小畑乃武子さんなら一緒に読んでくれて、一緒に遊んでくれるから楽しい。「かあさんは手抜きをして読むからつまらない」と子どもは本を抱えて小畑乃武子さんにいう。
母親は忙しいのが常だが、ほんのすこしの時間でも、子どもとべったりと接することが必要な時期がある。
今回のゼミは、小畑乃武子先生が「語り」と「詩の朗読」を行う。実際に聞いてその面白さと楽しさを感じてほしい。そして、聞き手の聞きっぷりの良さも忘れないでほしい。
これから母親となる女性たちは是非参加して体験してみて。


















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