
竹本 正寿 先生
東亜大学デザイン学部 助教授
たけもと・まさとし / 静岡県生まれ。高校1年生の時、「突然炎の如く」に衝撃を受け、映像に興味を持つ。大阪芸術大学映像計画学科で、宮川一夫氏に師事。CMへ転身。卒業後、「CMランド」入社。数々のヒットCMで賞を受賞。代表作には、キャノンT70「未来都市」や住建産業「企業・小さな森」など。日清カップヌードル「ビルボード」では、カンヌ国際広告祭銅賞を受賞。
映画、テレビ、デジカメ、写メールetc.…、私たちの周りにはたくさんの映像が溢れる。CMもその一つで、TVをつけていたら、目にしないことはまずない。ピリッとしたユーモアに笑ったり、美しい映像に見とれたり、誰しも覚えがあるはず。今度はどんなCM? と注目度は高く、今や娯楽の一つだ。今回の訪問先は、東亜大学の竹本先生。実は先生は、有名なCMを数多く手がけ、“シュワちゃん”のカップヌードルのCMでは、カンヌ広告祭銅賞を受賞した人物。今回は、そんな先生にCM業界の今、裏話に迫る!
CMの役割とは?
さて、あなたは新しい化粧品、飲料水を買う時、どうする? まだ商品の良さも、味も分からない。そこで、決め手になるのがCMだ。「あのタレントが出てたから」「何となく良さそうだったから」と商品を決める。それが顕著なのは、学生を対象にした企業イメージ。80年代、初々しい深津絵里のCMで記憶に残る「JR東海」など、就職したい企業の人気度が、その時々のCMに左右されているのは面白い。「CMは広告主と消費者を結ぶもの。企業の原点となる想いを伝えるものなんです。大切なのは、見る側が共感、共有できることですよね」と竹本先生。これは、マスコミ関係者も耳寄り、勉強になるよ!
日本のCMの今、外国との比較
昭和28年、日本最初のCMは、「セイコー」の正午の時報。それから80~90年代でCMは花開き、成熟の時代を迎え、現在に至る。「今のCM業界は、人気のあるタレントや雰囲気に頼ったものが多く、ぐっとくるコピーが少なくなっているのは残念です。でも今、もう一度CM本来の面白さを追求しなおして原点に戻ろうとする過渡期かもしれませんね」と先生は言う。また外国と比較するのも面白い。日本のCMは通常15秒なのに対し、アメリカ、ヨーロッパでは最短30秒。平均的に60秒はあるという。理由は“主張する”国民性にあり、その中でロジカルに説得するので、15秒では全然足りないのだ。それに対し、日本は単一民族。「あうんの呼吸」に頼る国民性なので、感覚的でイメージ的なCMが多いのだ。聞いて納得、見て納得。当日は実際にいろいろなCMを見ながら、裏話も聞ける予定だ。
誰でもディレクターになれる!?
「映像を編集するなんて出来ないと思うかもしれないけど、“編集する”気持ちさえあれば、誰でも楽しめるんですよ」と先生。例えば、毎日歩く散歩道。撮影するとなると、色んなものに気付く。落ち葉やカラス、おばあちゃん…。他にも毎日の空や、印象に残った風景を撮るだけでも1本の映画になる。さあ、あなたも映像を編集してみよう。そんなきっかけとなる2時間となりそうだ。


















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