
西田健先生
九州工業大学工学部機械知能工学科 学内講師
にしだたけし / 1974年広島県出身。九州工業大学工学部設計生産工学科卒業後、同大学院博士課程終了。助手を経て、現在は九州工業大学工学部講師を務めている。主に、屋外環境美化ロボットの研究・開発を行っている。
最近CMやイベントなどでよく見かける“ロボット”。人間のように動くその姿を見て、近い将来、「ロボットが生活に欠かせない存在になるかもしれない」 と思う人や、はたまた、映画でもよく取り上げられるように「ロボットが人間の能力を越えるんじゃない?」 なんて思っている人もいるのでは? それほどに技術革新のめざましいロボット産業だけど、この“ロボット”、実はすごくデリケートな機械なんだってこと知ってた? 今回の先生はロボットの研究・開発にたずさわっている、九州工業大学の西田先生。先生にみんなが知らないロボットの真実を聞いてみたよ!
ロボットの意外なところ…。
「ロボットならどんな環境にでも適応できる」と思いがちだが、実は違う。今はまだロボットのほとんどが、屋内という環境だけを考えてつくられている。屋内と違って屋外は雨が降ったら地面はぬれるし、坂はあるし、たくさんの歩行者もいる。こうした“人間ならなんてことない変化”でも、ロボット開発では一つ一つクリアするのにたくさんの計算やプログラミングを要するほど、大きな“障害”となってくるのだ。だから、ロボット開発という事業はみんなが考えているよりもずっと大変! 地道な努力と研究の賜物なのである。
ロボット特区・ふくおか
屋外で動くロボットって、実は福岡県でしか見ることができなかったって、知ってた?それはなぜなのかというと、福岡県は2003年に全国で初めて「ロボット開発・実証実験特区」という、なんだかすごいものに認定されたからなのだ。ピンとこない人が多いだろうが、それまでは「屋外」つまり公道でロボットの実験を行うことはできず、ロボットを外で動かせるわけではなかったのだ。福岡県は、こうしたロボット実験の現状を打開するために動き始めた。2003年11月に公道でのロボット実験が可能になってから、2004年2月に全国で初めてそれを実現したのを機に、その後も活発な実験を行ってきた。そして今回、その実績が認められ、いよいよ2006年春からロボットの公道実験事業が全国展開されることになったのだ。もしかすると、いずれ全国あちこちでロボットが動いているところを目撃するようになるかもしれない! せっかくロボット事業最先端の福岡県に住んでいるのだから、ロボットが動いているところを見てみよう! ということで、ゼミ当日は今ではまだ珍しい屋外清掃ロボット“拾美ちゃん”を西田先生が連れてきてくれる。一見難しそうなロボットの世界。ゼミでは「ロボットはどうやって物をとらえているの?」「 次はどんなロボットをつくるの?」 などなど、色んな質問をしてみよう!
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