
白澤 早苗 先生
九州女子大学 人間科学部 人間発達科 講師
しらさわ・さなえ / 博多出身。九州大学大学院文学研究科心理学専攻博士後期過程単位取得の上、満期退学。臨床心理士として福岡市児童相談所や九州共立大学学生相談室で活躍後、現在の大学へ。専門は、臨床心理学・認知心理学。一児の母である先生は、仕事と家庭の両立をこなすワーキングウーマンでもある。
よく道を聞かれる、カメラ撮影を頼まれたりする。そんな人が必ずいる。「何で私ばかり?」と不思議に思うかもしれないけれど、尋ねる人の気持ちになれば、答えは簡単。単に聞きやすい人に聞いているだけのことなのだ。では、聞きやすいって何を基準に? それは、つまり「顔」だ。私たちは、道行く人の顔を見て「信頼できそう」「優しそう」など判断をしている。“人は見かけじゃない”なんて、よく言うけど、無意識に判断している私たち。今回は北九州では珍しく「顔」研究を行う白澤先生を訪れた。
職業によって違う顔のカテゴリー
どれだけ、私たちが顔で人を判断しているか。これを証明する面白い1つの実験がある。「10人の顔と、10の異なる職業を組み合わせてください」。その結果、不思議なことに警察官ならこの人、医者ならこの人と、その組み合わせがほぼ一致するのだという。つまり、職業にぴったりくる顔が共有されていて、「○○らしい顔」というカテゴリーで無意識的な判断をしている。どんな要素で作られるかというと、単に二重まぶた、顔が丸いというパーツ的なようなものではなく、目や口の位置、骨格など全体の印象によるものらしい。実際に「○○らしい顔」を描いたり、イメージすれば、納得できるはずだ。
肩書きで判断してない?
でも、その判断が正しいかといえばそうではない。医者だと思っていた人が犯罪者だったり、逆も考えられる。そんな時、私たちはそれまでは医者だと思っていた人に対し、「ああ、やっぱり悪そう」と思ったり、犯罪者と思っていた人に対し、「そういえば、知的そう」と考えをコロッと変えたりする。悪く言えば、調子がいいし、良く言えば柔軟性がある。つまり、顔による判断・情報処理はあいまいなものなのだ。もちろん、表情や声などの要素が加われば、印象も当然変わるし、それだけでは判断できない。でも、履歴書一枚で審査される昨今、顔判断はやはり大切なのかもしれない。
カテゴリー化の原因とは?
では、「○○らしい顔」を作る根本の原因は何だろう?さっき顔のパーツの配置や雰囲気と言ったけれど、では、なぜその配置、雰囲気だったら「○○らしい顔」になるのか。日本と外国だったら、「○○らしい顔」は違うのか。今回のゼミでは、その謎を解き明かそう! 人は見かけで判断するものではないと言いながらも、しているのが現実。顔を知ることで、「自分はどう見られているか」「こう見られるためにはどうすれば?」など、客観的に見つめられるきっかけになるかも。
→3/29 第47回アヴァンティゼミ 人は見かけではない!?YESかNOか


















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