平安女性たちは恋愛自由主義!?

200604.jpg島田 裕子 先生
梅光学院大学 女子短期大学部教授
しまだ・ゆうこ / 門司区出身。現代とは違う言葉・感覚の世界に惹かれ、早稲田大学大学院で万葉集を研究。歌人(「まひる野」所属)。梅光学院大学文学部日本文学科教授。1987年から梅光学院大学女子短期大学部で教壇に立つ。2004年より同大学でも古今集や古典和歌の講義を担当、現在に至る。

 昔の女性たちは自由に恋愛できなかった。そう思っている人はきっと多いはず。でも、恋に生きた女性は意外と多い。時代によって差はあるが、平安時代の女性にとって恋愛は生活から切り離せないものだった。身分が高くなると、危険な恋愛には大きな代償がついてしまうが、中流階級の女性たちはごく自由に恋愛を楽しんでいたのだ。そんな恋愛のスタートは和歌のやりとり。「源氏物語」が広く知られるようになったのですでに知っている人もいるかもしれないが、当時は身分ある女性が顔を見られるのはタブー。男性が女性の顔を見るのは、二人が結ばれてからがほとんどだった。そのため、和歌が女性の印象を決める重要なポイントになったという。そこで今回は、当時の婚姻や家族制度をふまえながら和歌の研究をしている島田先生を訪れた。

平安貴族のバイブル『古今和歌集』

 平安貴族の生活から和歌ははずせない。そんな平安貴族にとっては紀貫之らによって編集された『古今和歌集』は、まさにバイブル! 宮中では、上の句を詠むと下の句で返すというやりとりがあり、とっさに返せるように覚えていなければならない。必ず全て覚えていないといけないわけではないが、問いかけられて返せないと恥ずかしい思いをする。子女教育の一つに古今和歌集全巻(20巻約1111首)の暗記があり、実際に全てを諳んじることができる女性もいたほどだ。また和歌が必須教養だったとはいえ歌が苦手な人ももちろんいた。『古今和歌集』はそういった人達が歌を作る時のネタ帳として、引用したり変えてみたりして使われ、重宝されていたという。『古今和歌集』のおかげで気持ちが上手く伝わり、恋が叶った人もいるかもしれない。

恋多き歌人・伊勢

 和歌には作った者の性格や思いが表れるので、それを考えながら見ていくとおもしろい。『古今和歌集』に多くの秀歌が収録されている女性歌人で、伊勢という人がいる。伊勢は中流階級の女性で、恋多き女性でもあった。天皇の后に仕えていたが、后の弟や天皇、はてはその息子とまでも恋に落ちた。今同じことをすれば、訴えられそうな話である。収録されている伊勢の歌には、その恋を大胆に詠んだものもいくつかあり、「その気持ち、分かる分かる!」と思うものもあり、「エー!?」と思うような歌もある。今回のゼミでは、主に伊勢の歌を読みながら彼女の想いはもちろん、当時の恋愛模様を読み取っていく。今では信じられないような恋愛、逆に今でも共通している恋愛が分かるかも!
4/26 第48回アヴァンティ・ゼミ 平安女性たちは恋愛自由主義!?

コメント

一言どうぞ
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私も昨日観てきました! ...
たかまる
(2009/01/07)
>sunmaさん かわいいとも...
はな
(2009/01/06)
mineさん>ぴったりとした...
はまじ
(2009/01/05)
明明さま 素敵な記事あり...
かんりにん
(2009/01/04)
>きみこさん あけまし...
いっこ
(2009/01/04)
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