
松永 裕己 先生
北九州市立大学 都市政策研究所
まつなが・ひろみ / 1969年佐賀県生まれ。佐賀大学卒業後、九州大学大学院へ進学。その後、現在の北九州市立大学へ。コーヒー豆を挽くのが気分転換できる至福のひと時で、「いつもの」と仲間の先生たちも研究室に訪れるとか。ほんわか癒しの雰囲気ながら、なかなか厳しいらしい。
7月から変わる北九州のゴミ出し。「ゴミ袋(大)が1枚50円なんて何たること!」というのは、ごもっとも。でも変わるのは仕方ない。では、何で変わるのか納得してから臨もうじゃあないか。と北九州市立大学の松永先生を訪問。「難しく考えないで、映画観ながら考えましょう」と、ほんわか笑顔と挽き立てのコーヒーで出迎えてくれた。
企業VS住民 in『エリン・ブロコビッチ』
環境問題で避けては通れないのが、公害。鉄の街として栄えた北九州も例外ではない。その様子を映画で比較してみると面白い。まずは『エリン・ブロコビッチ』。ジュリア・ロバーツ主演、スカッとする痛快ストーリーだ。しかも実話。有害物質を垂れ流す大企業を相手に、エリン・ブロコビッチが見事勝訴する。「悪いものは悪い!」と「大企業=悪」「住民=善」と白黒がはっきりしているのだ。でも、日本は必ずしもそうではない。『青空が欲しい』では、エリン・ブロコビッチと似たような状況だけれど、大企業によって生活を支えられているのも事実…と、どっちが良い悪いとはっきりとは結論をつけていない。というかつけられないのだ。どうやら、国民性によっても環境の捉え方もかなり違うらしい。
自然VS人間 in『もののけ姫』
この映画は、言わずとしれた宮崎アニメの代表作。その壮大なストーリーは、子供にとってはけっこう難しいはず。生命を司るシシ神が住む森。そこに暮らす山犬とサン。一方、エボシ率いる住民たちはタタラ場で製鉄によって生活をしている。自然と人間がそこにある限り、必ず生まれる対立がそこにはある。その間で揺れ動くのが主人公アシタカだ。「(サンを癒せるかどうか)わからない。だが共に生きることはできる」。映画の中でズバリ、テーマとも言えるアシタカのセリフだ。ジ~ンとくる。この言葉の意味を現代に置き換えると…。実際に映画を観ながら、考えてみよう。
北九州のエコ事情
自然と人間が共に生きるとはどういうことか? 一つの答えは、環境と産業が手を組むということだ。実は今、北九州は全国26都市しかないエコタウン指定都市の一つで、しかもかなりハイレベル。環境先進国のドイツでは「北九州に勉強に行けば?」なんて言うほど。つまり、“儲かるリサイクル”産業が成功している珍しい都市なのだ。代表的なものはペットボトルのリサイクル。では、市民の意識レベルは…。まだゴミ出し改正に納得できない人、環境問題なんて難しいなんて思わず気軽に参加を! ちょっと違う角度から、頭をやわらかくして考えてみよう。
→5/24 第49回アヴァンティゼミ 『もののけ姫』で考える、ゴミ袋値上がりの真相。


















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