
大倉 得史先生
九州国際大学 法学部 助教授
おおくら・とくし / 1974年、東京都出身。京都大学総合人間学部卒業後、同大学人間・環境学研究科で博士(人間・環境学)取得。現在は、九州国際大学法学部助教授。臨床心理士。元々は物理を専攻していたという、ユニークな先生。趣味はバイク、旅行、お酒。北海道をツーリングするのが大好き。競馬も詳しい。
06/12/19 第56回 アヴァンティ・ゼミ 耳を澄ませば聞こえる、“私のホンネ”。
ふと空を見上げると、雲ひとつない青空が広がっている。あなたなら、その青空を見て、どう感じる? 「あぁ、気持ちいい青空だな!」だろうか。それとも「雲もなければ鳥も飛んでいない。なんだか寂しい…。」だろうか。同じ対象を見ても、人によって“感じ方”は違うもの。「そんなの当たり前でしょ、価値観の違いなんだから」と思った人、ちょっと待って。じつはこの“感じ方”が、今の自分の心を客観的に見る一つの方法なのだ。そうすることで、自分の中にある“無意識”への手がかりを得ることができる。「とくに目立った問題はないけど、なんだか心がモヤモヤしている」という人こそ、自分の本音を知ることで、そのモヤモヤがスッキリできるかもしれない。そこで今回は、臨床心理士でもある九州国際大学の大倉先生に、「“無意識”を知って自分を見つめ直すこと」について、お話を聞いてきた。
“体の声”に耳を澄ませてみよう。
そもそも、無意識のものを感じることって、可能なのだろうか? 「まずは、自分の今の“感じ”を認識することが大切。“感じ”を掴むために、私はよく授業で『心の天気』を絵に描くワークをします」と先生は言う。「でき上がった絵を誰かに見せて、『へぇ、あなたは今こんな“感じ”なんだね』と相手に理解してもらいます。こうやって、自分の“感じ”を誰かと共有する中で、例えば『あ、本当は今、寂しいんだ』とか『じつは何か我慢しているのかも』などに気付くはずです。それが“無意識”に近づく第一歩ですね」。つまり、絵を描くことで、自分の体の声に耳を傾けるきっかけを作り、ほかの人とのコミュニケーションを通して「自分を見つめ直す」ことができる、というのだ。
夢にこそ、“無意識”が表れる。
先生によると、夢にこそ、自分の“無意識”が表れるという。「普段私たちは毎晩夢を見ますが、覚えているのはごくわずか。その夢こそ“無意識”、つまりたとえば人生を決定するような大切な“本音”を表しています。以前に、見た夢を一定期間日記につけてみたのですが、不思議なことに書いててふと自分が本当は何を考えているのか分かるときがあるんです」。たとえば、水に入る夢や人を殺す夢などは、自分自身が生まれ変わろうとしているときに、よく見るのだとか。「夢というのはそもそも、自分の生活が今よりももっとうまくいくために見るもの。だから、夢からのメッセージを受け止め、再認識することも、自分を見つめ直すために大切なのです」。
今回のゼミでは、“自分の本音”を探るべく、絵を描いたり詩を合作したりと、さまざまなワークを行う。このゼミで、普段なかなか意識しないような心と体の声に耳を傾けてみよう。何をやってもうまくいかずにモヤモヤしている人も、自分の本音を知りたい人も、客観的に物事を捉えてみたい人も、とにかく参加してみて。きっとこのゼミで、楽しみながら「新しい発見」ができるハズ!


















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