岡住正秀先生
北九州市立大学 文学部 教授
(MASAHIDE OKAZUMI)
1949年、北九州市生まれ。上智大学イスパニア語学科卒業後、同大学院文学研究科博士課程終了。専門は近現代スペイン史。南スペインの農民運動・農村社会史から、ソシアビリテ、アグロタウン研究、南スペインの移民現象や地域主義など広がりを見せる。趣味は、山歩き、ガーデニング、草むしり、温泉旅行。
スペインの近世。中南米からもたらされたチョコレート(スペイン語はチョコラーテ)は、高価な「飲物」として宮廷で愛飲される。18世紀にカフェが誕生すると、チョコラーテとともにコーヒーも飲まれるようになる。カフェは、憩いと会話の場にとどまらず、新聞が読まれ、討論の場でもあり、新興ブルジョワの世論形成の空間であった。18世紀末から19世紀初頭の絶対王政の時代、カフェは、革命活動の拠点として自由主義者が集う場となる。貴族のサロンと庶民が集うタベルナ(居酒屋)の中間にカフェが位置づけられる。19世紀前半、カフェが街に新しくできると、新しい時代の到来として各界の著名人を招待し、盛大なセレモニーがとり行われる。まさしく文明の拠点、近代の象徴であった。カフェ文化が誕生するのが、スペイン南部の港町「カディス」。大西洋に突き出したカディスは、植民地貿易で栄え、スペインの近代の扉を開いた都市である。今回のゼミは、スペイン近現代史、「ソシアビリテ」(人と人との結びつき)論を研究されている岡住先生に話を伺う。人間は、どんな時代でも社会的なもの。時代、場所によって異なるソシアビリテの形態と空間を探ることで、それぞれの社会の姿や成り立ちなどが見えてくる。スペイン通の先生に裏話も聞けるかも。ぜひ参加を!


















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