●やまぎわちづえ/料理研究家として広く活躍すると同時に、仕事は食品関連会社顧問、メニュー開発、執筆、講演、公的機関の委員、テレビ番組、ラジオのコメンテーターとして多方面にわたる。著書「おなかすいてない?」海鳥社より好評発売中。 http://www.qbiz.ne.jp/yamagiwa
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「侮るな、ラジオ体操」

 元気の見本みたいに思われている私ですが本当はあまり丈夫ではないのです。(誰!笑ったのは!)身体の弱い母親から生まれたと言うのも心理的に影響したかもしれません。母は心臓を患っていて私が2歳になる前に26歳の若さで逝ってしまいました。中学生になるまではいつも布団の中で寝ていた記憶があります。結婚をして子育てしながら働いていましたが、いつも倦怠感との戦いでした。

 栄養士になり料理に興味を持ったことは幸いでした。栄養のバランスのとれた食事と多少体調が悪くても仕事を休めない環境がずいぶん身体を鍛えてくれたと思います。

 しかし60歳を目前にして、5メートル歩くのも辛くなったのです。病院に行くとひどいヘルニアで軟骨が神経を巻き込んだ状態になっていました。すぐに手術、と言われてなぜか負けず嫌いが頭をもたげて「先生、半年経って治らなかったらまた参ります」と言って病院を後にしたのです。腰痛撃退奮闘記は以前書きましたから省きますが、暴言を吐いたことを悔やんだつらい半年間でした。この経験から食事だけではなく運動も健康にとってどれほど大切かと気づかされたのです。

 歩くのが一番らしいのですが、とにかく時間がありません。(本当は目的なく歩くのが苦手なんです)スポーツクラブにも入りましたがなかなか通えません。気がつくとちゃんと続けられているのはラジオ体操だけ。(私が手足をバタバタさせているのを想像しないで)子どもの頃公園でテキトーにやっていたアレです。これがなかなかあなどれないのです。本も出ています。(『図解本当はすごい「ラジオ体操」健康法』中経出版)

本当に運動になるのとの声が聞こえそうですが、ちゃんと第一、第二を通してやると脈拍は100以上に上がり、消費カロリーはなんと60キロカロリーもあるのだそうです。私は朝6時0分のNHKの教育テレビを見ながらやるのですが、終わる頃にはぼんやりしていた頭がすっきりして身体のスイッチが入るのです。その日の自分の体調を知ることもできます。体調の悪い日は息が切れます。ラジオ体操には「伸ばす」「ねじる」「そらす」の26の動作があって全身の筋肉を使っているのですって。ただ、おざなりにやってはダメ。テレビの女性たちの動きをちゃんと観察しながら先生の説明もよく聞いてください。

 私の知っている男性は画面のレオタード姿を見ると元気が出ると言います。信じられないような動機でもやらないよりましだと思うのです。どうです、やってみる気になりましたか。

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