
住まい方、暮らし方、ライフスタイルをデザインすることの面白さにとりつかれた何でもやってのけるちょっと変わった建築デザイナーが日々出会う「デザイン」を中心に情報発信。住まいに関する悩み相談も引き受けます。
井上篤美のプロフィール
いのうえあつみ/建築デザイナー
リノベーションを中心にした住宅設計、店舗設計に携わる。設計以外に企画・営業・現場監督など建築業界のほとんどをオールマイティにこなす体力と気力が自慢。じっとしているのが最大の苦痛で、色んなことに興味をもってはチャレンジし、常に走り続けている。世界の建築物を巡った経験もあり。「この家、この部屋なんとかしたい!」そんな時の助けっ人になりたい。
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「金属をもっと生活シーンへ」をテーマに、金属加工専門メーカーの株式会社三松とデザインユニット・デザイン特区のコラボレーションによる「金属王」プロジェクトの展示会に行ってきました。

新しい切り口の商品ブランドの開発として、金属家具からステーショナリー、インテリア雑貨まで「生活家具」としての金属の可能性を表現した作品が展示されています。


金属ならではのシャープな質感のなかに、携帯用ハンガーやとりのかたちのやさしさを感じるティッケースなど、表現の豊かさを感じました。

携帯用のハンガーなんてすぐにでもほしい!!と思ってしまいました。テーブルの上にバックを置くところがなく、ちょっとバックをかけておきたいときに、テーブルにこのハンガーでぶらさげたいです。(特に私の仕事机に欲しい!!)これは売れると思うんですけど・・・
福岡のつくり手さんとデザイナーさん達が新しいカタチを発信する素敵なとりくみですよね。株式会社 三松 金属王事業部 www.kinzokuoh.com
金属王展
日時:6月23日~6月29日
会場:D’s forum 福岡市中央区大名2-6-1
福岡国際ビルB1F
2007-06-29 03:43 PM. [
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松山に伊丹十三記念館に行ってきました

ある昼下がり。
中庭の草の上に寝転んでいる。腹這いになっている人がいる。
どうやら本を読んでいるようだ━━。そばにシャンパンのグラス。
近づいてみると、ナント、「伊丹十三!」
そして、彼は言う。
「やぁ!いらっしゃい!」少しニヤリと笑って言った。
続けて、彼は又、言う。
「楽しんでいって!結構面白い所だよ。ここは━━。
記念館としては旨くいったネ。僕も気に入ってるんだよ。
まぁ・・・ごゆっくり・・・いやぁ━━(頭を掻く)よかったら、また、来てネ!」
記念館のパンフレットには館長の宮本信子さんの文がこう記されています。
記念館に一歩踏み込むと、中庭の緑と一本の木が目にはいってきて、宮本信子さんの文章のそのままの伊丹十三さんがそこに腹ばいになっていて・・・
そういうふうに私に声をかけてくれているような・・
入った瞬間から宮本信子さんの文章と空間が瞬時にリンクした感覚を感じました。
中庭の1本の木は「桂」といって落葉樹です。
設計は、伊丹さんの熱烈なファンだったという建築家の中村好文先生。この桂の木は「1本の木から2本になっている・・・」それは、中村先生のこだわりでした。
「伊丹十三と宮本信子か寄り添っている。どうしても僕はネ、そういう木が欲しかった。いい枝振りみつかって本当にヨカッタ!」
中村先生ってこんなところにすご~くこだわる素敵で、あたたかい方なんです。(実は私は先生の教え子で、今回先生が現地に行くというので私も駆けつけた次第なのです)
回廊の空間のベンチに座ってぽわぁ~んとしていると心が落ち着きます。静かで穏やかな空気。桂の木がやさしい雨にうたれしっとりとした緑色を浮かび上がらせ、時々さしこむ光で刻々と変わる桂の木の気配を眺めて・・・ず~っとここに座っていてもあきない居心地なのです。


外観は伝統的な焼き杉板を使いながらも伊丹十三の好きだった黒のモダンな建物。
中村先生は「宝探しみたいな建物になっていて、創意工夫やユーモアのあふれる館内を楽しんでほしい」と。
ウィットにとんだ先生ならではの楽しく、素敵な展示の仕掛け、工夫満載でした。
きっと先生もこの設計期間、楽しくって、楽しくってしかたなかったのではないかと想像がつきます。そしてこの記念館中で感じることができました。
カフェのメニューのケーキさえもデザインにこだわっていて、このチョコレートケーキの材料にこだわることはもちろんながら、この形はパティシエをそうとう泣かせたようです。


中村好文先生は「簡単で、面白く、伊丹十三らしく、ということを意識したなぁ。伊丹十三らしいということは、奇をてらわない、スタンダードな作りだよ~」
日本中を探してもない居心地の良くって、美しくっててユニークな記念館でした。
長くなってしまったのでまた次回報告します~
2007-06-26 06:29 PM. [
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インテリア業界で抜群のブランド力をもつカッシーナ・イクスシー2007年6月新作発表会にいってきました。夕方からはレセプションパーティにも参加。
今回のカッシーナは誕120年を迎える近代建築の巨匠、「ル・コルビュジエ」がテーマ。


1931年にフランス国有鉄道の喫煙者用客車のためにデザインしたチェア"LC13"をはじめ6タイプを復刻・発売していました。
今回のテーマがル・コルビュジエだからでしょうか?(ル・コルビュジエは先日のNHKの新日曜美術館にもとりあげられていましたし・・コルビジェの話はまた次回)
それにしても、あの広い空間に人、人、人だらけで、あまり商品が見えない・・・といった感じでした。またデザイン関連のお仕事をされている方が一同に集まっていて、なんでこんなに集まるのかというくらいの集客力。抜群のブランド力をすごさをみせられ、圧巻でした。今年のミラノ・サローネでも浮世絵である春画をデザイン要素として取り入れ、春画の一部を切り取ったモノクロの屏風を舞台装置として使い、新作家具も白色と黒色を中心に展示し、モノトーンの世界を演出し、世界から集まるものすごい展示ブースの中でも異彩を放っていたようです。

ますますカッシーナから目が離せませんね。イクスシーはセレクト&オリジナルブランドで、モダンデザインを軸に独創性と柔軟性、洗練されたデザインの製品が並んでいます福岡での新作発表会は2007年6月21日~24日まで行われているようです。
http://www.cassina-ixc.jp/
2007-06-22 10:06 AM. [
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住宅設計、リノベーション、店舗設計に携わる仕事をしていると、デザインによって具体的な問題を解決していったり、夢や喜びをともに感じあったり、楽しさがあります。
住まいや店舗を設計するにはまず中身のことを知らなくてはいけなく、それを追求していくと必ず「ストーリー」があって、それからそのストーリーにふさわしいものを多くの情報の中から「デザイン」していきます。
「デザイン」ってただデコレーションしたりかっこよくすることではないと私は思うのです。
「デザイン」という言葉の語源はラテン語で「整理する」「まとめる」という意味があって、「デザインする」ということは、バラバラな条件を一つの方向にまとめることではないかと仕事をしていて感じます。
そんな私が出会う日々のデザインを、私だけで楽しんでいるのはもったいないし、もっともっとデザインのある生活や暮らし方を提案しデザイン情報の発信基地的な存在の日記になるようにしたいと思います
前置きが長くなってしまいましたが今回、このブログを書くきっかけとなったのはこのアヴァンティさんの創業時の部屋をリノベーションさせていただけたことからです。
15年前に3LDKの中古マンションの一室でアヴァンティはスタートしたのです。編集長のリビングが編集部。
10人を超えるスタッフがひしめきあって雑誌をつくり、デザイナー、カメラマン、広告代理店、クライアントや読者がひっきりなしにここに訪れものすごいエネルギーが渦巻いていた熱い~場だったのです。
写真:Before→After


今では編集部も移転し、オーナーも郊外に住まいを移し、この部屋は寂しい感じがしました。やはり、空間は人がどう関わっているかがポイント。まず用途を失った空間は、目的をもつことが大切オーナーといろんな話をしながら話し合った結果、「読者の集まる部屋」に決定。
そのいきさつなど、次回の7月号のアバンティに掲載されています。お楽しみに~
初めから長くなると大変なので今日はさわりだけでまた後日お伝えします。
生活や暮らしに関わる新商品の情報や私が出会った素敵なデザイナーさんの紹介など随時更新していきますので宜しくお願いします~。またご意見や住まいに関する悩み、新しい情報などもお待ちしています。
2007-06-20 01:15 AM. [
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