松山に伊丹十三記念館に行ってきました
ある昼下がり。
中庭の草の上に寝転んでいる。腹這いになっている人がいる。
どうやら本を読んでいるようだ━━。そばにシャンパンのグラス。
近づいてみると、ナント、「伊丹十三!」
そして、彼は言う。
「やぁ!いらっしゃい!」少しニヤリと笑って言った。
続けて、彼は又、言う。
「楽しんでいって!結構面白い所だよ。ここは━━。
記念館としては旨くいったネ。僕も気に入ってるんだよ。
まぁ・・・ごゆっくり・・・いやぁ━━(頭を掻く)よかったら、また、来てネ!」
記念館のパンフレットには館長の宮本信子さんの文がこう記されています。
記念館に一歩踏み込むと、中庭の緑と一本の木が目にはいってきて、宮本信子さんの文章のそのままの伊丹十三さんがそこに腹ばいになっていて・・・
そういうふうに私に声をかけてくれているような・・
入った瞬間から宮本信子さんの文章と空間が瞬時にリンクした感覚を感じました。
中庭の1本の木は「桂」といって落葉樹です。
設計は、伊丹さんの熱烈なファンだったという建築家の中村好文先生。この桂の木は「1本の木から2本になっている・・・」それは、中村先生のこだわりでした。
「伊丹十三と宮本信子か寄り添っている。どうしても僕はネ、そういう木が欲しかった。いい枝振りみつかって本当にヨカッタ!」
中村先生ってこんなところにすご~くこだわる素敵で、あたたかい方なんです。(実は私は先生の教え子で、今回先生が現地に行くというので私も駆けつけた次第なのです)
回廊の空間のベンチに座ってぽわぁ~んとしていると心が落ち着きます。静かで穏やかな空気。桂の木がやさしい雨にうたれしっとりとした緑色を浮かび上がらせ、時々さしこむ光で刻々と変わる桂の木の気配を眺めて・・・ず~っとここに座っていてもあきない居心地なのです。
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外観は伝統的な焼き杉板を使いながらも伊丹十三の好きだった黒のモダンな建物。
中村先生は「宝探しみたいな建物になっていて、創意工夫やユーモアのあふれる館内を楽しんでほしい」と。
ウィットにとんだ先生ならではの楽しく、素敵な展示の仕掛け、工夫満載でした。
きっと先生もこの設計期間、楽しくって、楽しくってしかたなかったのではないかと想像がつきます。そしてこの記念館中で感じることができました。
カフェのメニューのケーキさえもデザインにこだわっていて、このチョコレートケーキの材料にこだわることはもちろんながら、この形はパティシエをそうとう泣かせたようです。
中村好文先生は「簡単で、面白く、伊丹十三らしく、ということを意識したなぁ。伊丹十三らしいということは、奇をてらわない、スタンダードな作りだよ~」
日本中を探してもない居心地の良くって、美しくっててユニークな記念館でした。
長くなってしまったのでまた次回報告します~









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