2006年12月に読者を対象に実施した「デートDV」に関して、専門家に分析データを掲載いたします。
夫婦の間の暴力を意味する「ドメスティックバイオレンス」は英語の頭文字をとって
「DV」という言葉でも広く知られるようになってきました。
国外では恋人同士の暴力もDVとされ取り締まる法律もありますが、日本のDV防止法では
夫婦間の暴力に限定されています。しかし、日本で恋人間の暴力がないわけではありません。
2006年の4月に内閣府男女共同参画局が行った調査では、交際相手から暴力を受けた
経験のある女性は13.5%おり、20代、30代の女性に限ると2割に上っていました。
また、現在夫から暴力を受けている女性の1割が交際中や婚約中から暴力を受け始めていました。
恋人間の暴力を「デートDV」と名づけるなど、この問題に気づき対策を求める動きが始まっています。
今回アヴァンティでもデートDVについてインターネットでアンケートをとりました。
暴力とは様々な手段で相手に恐怖を与え、いいなりにさせることです。
恋人などの間柄では、不快なことをされてもその気持ちを伝えることさえ不安になったり、
「自分が悪いから」と思い込んだりするので暴力と気づかずに解決が遅れてしまいます。
いやなことには「いや」といえる対等な関係が築かれていたらDVは起こらないのです。
今回のアンケートで尋ねた行為は、すべてDVとされる行為です。
内容は、身体的暴力、心理的暴力、性的暴力、経済的暴力などに分かれます。
このような暴力の被害を受けたかどうか尋ねた結果を報告します。
1週間で回答をいただいた方は88名で、女性は72名でした。
このうち、夫婦間や恋人間の暴力が自分の周りであったという体験を持つ人は約3割ありました。
女性にとってDVは、身近な問題であることがわかります。
まず、身体的な暴力については、一つでも受けたことのある女性は13.9%でした。
「押す、こづく、平手で打つなどされた」という回答は22.6%にものぼり、
大変多くの女性が体験していました。
「蹴られたり、殴られたりされた」ことがあった女性は9.4%で、
そのうち何度も体験した女性は5.7%いました。
命の危険さえある「首を絞められた」ことが1、2度でもあった女性は6%いました。
押したり、小突いたりは比較的軽い行為と思われるかもしれませんが、
暴力はエスカレートしがちです。不快と感じたらその気持ちを伝えることが大切です。
次に、心理的暴力については一つでも受けたことのある女性は20.8%にのぼりました。
1番多かったのは「何を言っても無視された」で24.5%の女性が体験していました。
2番目は「服装や髪型を相手の趣味に合わせさせられた」の22.6%、
3番目は「ものを投げたり、壊したりしておどされた」の20.8%でした。
また、何度も受けた暴力としては「身内、友達との付き合いや外出を制限された」が
11.3%と高い比率でした。
そのほか、「携帯電話をチェックされて、異性の友達のメモリを消せと命令したり、
勝手にしたりされた」「他人の前で侮辱したり、馬鹿にしたりされた」ことがある女性は15.5%いました。
心理的な暴力は被害を受けても暴力と気づきにくいものです。相手に無視されたり、
自分とは違う趣味を押し付けられたりするうちに不安が募り、機嫌をとらなければなどと
思う状態は暴力といえます。交友関係を制限されたり、
自分の携帯を勝手にチェックされて孤立した状況に追い込まれることも暴力の一つです。
経済的暴力については、「お金を貸したが、返さなくても当然のようにふるまわれた」こ
とがあった女性は15%いました。お金をめぐって対等なやりとりができない状態ならば、
暴力といえます。
最後に性的暴力について、一つでも受けた女性は12.3%でした。
「避妊に協力してもらえなかった」「望まない性交渉を強要された」体験はどちらも15.1%あり、
何度もあった女性はどちらも6%にのぼりました。
「見たくないのに、ポルノビデオやポルノ雑誌を見せられた」ことがあった女性は6%いました。
親しい間の性暴力は、周囲の人が気づけず、暴力とも思われないことが多いのですが、
受けた女性の心の傷は深いのです。自分の体は自分のものです。
性交渉も避妊もお互いが理解しあった上で行わなければ、やはりこれも暴力です。
DVの相談先について、福岡市内外にいくつかの機関があります。
そのうち4つについて知っているかどうかを尋ねました。
福岡市の機関である「福岡市男女共同参画推進センターアミカス」が最も多く30.6%の女性が
知っていました。次いで、福岡県の機関「福岡県男女共同参画センターあすばる」が20.8%ありました。
NPO法人の「アジア女性センター」が8.3%、同じくNPO法人の「福岡ジェンダー研究所」が5.6%でした。
恋人や夫に対して不快感が募っても相手にいえない場合は、
DVかどうか解らなくてもこのような相談先にまず電話をしてみたらいかがでしょうか。
【関連記事】
>>「デートDV」に関するアンケートの調査結果
>>西日本新聞に掲載されました


















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