
『クローサー』 2004年 アメリカ ★★★☆☆
監督 マイク・ニコルズ
キャスト ジュリア・ロバーツ、ジュード・ロウ、ナタリー・ポートマン、クライブ・オーエン
こんな豪華なキャスト、ホントにあり?!ジュリア・ロバーツにジュード・ロウ、さらにこの映画でアカデミー賞にノミネートされたナタリー・ポートマンと、舞台でも活躍の実力派クライブ・オーエン。どんなアンサンブルを見せてくれるのかワクワク。
キャストは主人公の4人のみ。男女のぶつかり合いだけを余計なこと一切ナシで描いた大人の恋愛ドラマです。寂しげな色気を漂わせる女流カメラマンのアンナに、ジュリア・ロバーツ。母性本能をくすぐる青年新聞記者ダンに、ジュート・ロウ。純粋で奔放な元ストリッパーに、ナタリー・ポートマン。粗野でセクシーな皮膚科医ラリーに、クライブ・オーエン。この4人の男女が、大都会ロンドンを舞台に運命的に出会う。時にストレートに、時に嘘をかぶせて、彼らは恋の駆け引きを繰り広げる。嘘が疑いを生み、疑いが破局を生み、全てが崩れ去りそうになったその時、ひとつのキッカケから事態は修復へと向かうが・・・。最後には意外な結末が待ってます。
この映画を観て、人間も動物なんだなあってあらためて思いました。「洗練された都会人」という仮面をつけた主人公たちが、人を愛することで、貪欲さ、孤独、ずるさ、とかいう人間のグロテスクで暗い面をむき出しにしていきます。男の独占欲と甘え、女のさびしさなんかがすごくリアルに描かれていて、たった4人の話なのに、男と女の世界がまるごと見えるようです。ここんトコ、韓流ブームに乗ってか、夢みたいなラブストーリーが多いような気がしますけど、そういうのに物足りなさを感じてる人にはきっと満足の一本です。男女がこんなにリアルにぶつかり合う映画は久々ですね。見ごたえあります。
大物俳優たちはさすがに期待を裏切らないドッシリした演技。なかでもピカイチは、ナタリー・ポートマン。傷ついた小鳥のようなイノセントなまなざし、お色気シーンの体当たり演技もあって、『レオン』の女の子がすごい女優になったな、と感心しました。一方のジュリア・ロバーツは影が薄くてちょっとかわいそうなくらい。いつも存在感ある役ばかりだから、こっちが期待しすぎだったのか、それともミスキャストなのか・・・?とにかくこの映画のジュリア・ロバーツには始終「???」でした。
原作は、ロンドンでロングランを記録したパトリック・マーバー作の戯曲。もとは舞台だったんですね。たしかに、4人のやりとりを舞台で見られたらもっと面白いだろうな、という気がしてきました。台本が面白いから読んでみたくて調べたら、訳本『クローサー』(海鳥社)が出てました。なんと地元福岡の翻訳者チームによる翻訳。びっくりしたのが、原作と映画じゃエンディングが全く違うってこと。これじゃ別の作品じゃないか!ってくらい。私は原作のほうが余韻が残って好きです。みなさんはどっちがお好みでしょう?あとあじが全く違うので、原作も読んでみてコメント聞かせてくださいませませ!
今回おススメの映画のお伴は・・・

さわやかにフルーツのゼリー。映画で選んだというより季節柄(^_^;)?


















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