真珠の耳飾りの少女2004年 イギリス/ルクセンブルク ★★★★★
監督 ピーター・ウェーバー
キャスト スカーレット・ヨハンソン, コリン・ファース
原作 トレイシー・シュヴァリエ
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大好きな映画、待ちに待ってたDVDが出ました!というか出てました。じつは半年も前に出てたみたい。抜かってました・・・。この映画は、わたしのお気に入りベスト5にいつも入ってる大好きな作品です。
オランダの画家フェルメールの「真珠の耳飾りの女」という絵、見たことありますか?青い布を頭に巻いて、こちらを振り向いている少女の絵です。見たら「ああこれか!」ってくらい、よく見かける有名な絵です。この映画は、その名画をヒントに、画家とモデルの少女のプラトニックな恋愛を描いたものです。
舞台は1660年代のオランダ。画家のフェルメール(コリン・ファース)の屋敷に、貧しいタイル職人の娘グリート(スカーレット・ヨハンソン)が使用人としてやってくる。フェルメールは家族にさえアトリエに入ることを許さない頑固な芸術家だが、グリートのまれに見る色彩感覚に気づき、彼女をひそかに絵の制作のアシスタントにする。
外の世界から遮断されたアトリエの中の神聖な空気。グリートにとってアシスタントの仕事は、日常のつらい生活を忘れさせてくれる幸せな時間だった。画家とアシスタントの間には、いつしか師弟のような絆が生まれる。しかし、グリートは次第に主人として以上の感情をフェルメールに抱くようになっていった・・・。
フェルメールとその家族を除いて、ほとんどの人が、原作者シュヴァリエが作り出した全く架空の人物。だけど、人々の暮らしぶりや、宗教改革が進むオランダの町のピリピリした雰囲気が、まるで歴史の一幕を覗いているかのようにリアルです。たぶん本当にこんな生活していたんだろうな、本当にこんな事件がこの絵の背景にあったのかもしれない、と思わせるような説得力があります。
それから、格別なのは、画面の構図と色彩。どの場面を切り取っても、まるでフェルメールの絵を見ているようなしっとりとした美しさが漂っています。「絵のような映画」と言ってもいいくらい。きっとこの映画の監督は絵が大好きなんでしょうね。最初のシーンの、グリートがうす暗い台所で野菜を切っているところなんか、ドキドキするくらいキレイです。
キャストもいい。フェルメールはいつも絵のことを考えているのか、寡黙でほとんどせりふがなく、表情も豊かとは程遠いキャラ。この役にコリン・ファースはバッチリです。もともと表情としぐさで演技するのが得意な人ですけど、この映画ではほとんど目だけで演技していると言ってもいいくらい。それなのに画家の秘めた情熱がビシビシ伝わってくる。さすがです。最初、この役はラルフ・ファインズ(『シンドラーのリスト』)がやる予定だったそうですけど、コリンで良かった~。(ラルフファンの人、ごめんなさい!) ああいうふうに熱いまなざしで見つめられると、誰だって主人公みたいに吸い込まれてしまいますね。
最後に、肝心の主人公ですが、スカーレット・ヨハンソンの抑えた演技が、これまたいいです。グリートは厳格なプロテスタントで、不倫なんてもってのほか。でも愛する人に愛されたい、という衝動は抑えられません。苦悩のあげく、ついに思い切った行動をとってしまう。恋に葛藤する姿に、少女から大人の女性へと変化する様子が重なって、繊細な役柄です。そういう役をきっちり演じているヨハンソンは、これからが楽しみな女優さんですね。
この作品は、時代モノとか芸術モノが好きな人なら絶対満足の一本です。主人公の純粋な恋心に胸が締めつけられる、ラブストーリーとしても、とっても上質。ハデではないけど、観た後に余韻が残る。それで、また観たくなる。そんな息の長~い映画です。


















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