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「みっちー映画ざんまいの日々」では新旧、ジャンルもごちゃまぜに、みっちーオススメ映画を気の向くままにご紹介。勝手にやらせてもらいます、の世界です。みっちーの暴走を止めよう、こいつにやらせておいてはいかん、というスタッフが時々乱入してきます。読者の皆さんもたくさんコメントお寄せくださいね!作品レビューの最後にはその映画に似合う飲み物・食べ物も紹介しています。映画鑑賞のお供にどうぞ! みっちープロフィール |
『おばあちゃんの家』 2002年 韓国
監督 イ・ジョンヒャン
キャスト キム・ウルブン、ユ・スンホ
DVDのパッケージのあらすじを見ただけで、泣くわコリャ、って思ったんですけど、まさかここまでとは・・・!優しい気持ちになれるいい映画でした。都会に住む孫と田舎のおばあちゃんが、ふとしたことで共同生活を始めることに。大都会ソウルで生まれ育った現代っ子のサンウは、ママの都合で山奥のおばあちゃんの家に預けられる。ワガママな孫をひたすら優しく包み込むおばあちゃん。「フライドチキンとゆでた鶏」くらい違うふたりが、ゆっくりと、少しずつ心を通わせていくのだけど、その描き方がとっても淡々としていて、だからかえって心にジーンと来る。
おばあちゃんは、泣いたり笑ったりとかいう直接的な感情表現がほとんどなくて、なにげなく画面に映る手足や、自然の情景、ふとした表情が心の動きを代弁してる。こういう撮り方、自然でいいな~って思います。監督が自分のおばあちゃんを偲んで作ったという映画。その想いが端々に見られます。おばあちゃんのごつごつした指や、すり切れるほど洗いざらしたブラウス、大事にしている古びた髪飾り、いつも手にしてる風呂敷。そんなこまごまとしたものが、おばあちゃんのつつましくて温かい人柄を表してる。
そのおばあちゃんの静かな生活の中に突然舞い込んできた孫は、とんでもなくぐうたらで自己チュウ。重い桶をかついで畑に向かうおばあちゃんを尻目に、孫はゲームに熱中する毎日。アレが欲しい、コレが食べたい、とワガママ言いたい放題です。そんな孫を喜ばせてあげようと、骨身を削ってがんばるおばあちゃん。でも、孫はその優しさを次々と踏みにじる。見てるうちに腹が立ってきて、感動の涙というよりも悔し涙がポロポロ・・・。
最後の最後に、ようやく孫がおばあちゃんに優しさを返す場面がある。ものの5分くらいのシーン。それまでは二人の心が、1ミリ単位で近づいては離れ、近づいては離れの繰り返しで、いっこうに先に進まないから、もどかしい。だからなおさら二人の心がつながる最後のシーンが感動なんです。孫は都会に戻り、また一人になったおばあちゃん。曲がった腰で、ゆっくりと家に向かうおばあちゃんの後ろ姿は、寂しいのに、なぜか力強くて、ほっと温かな気持ちにさせてくれる。
孫のサンウはどうしようもないワガママ小僧。でも彼は特別にヒドいんじゃなくて、その辺にいるごく普通の子どもなんだと思います。豊かで便利な生活しか知らない。ささやかなことに喜んだり、感謝したりすることを忘れた典型的な現代人。便利な社会に生きる代わりに、私たちは心の豊かさというものを失っていくのかもしれない。サンウはおばあちゃんと出会い、人を想う気持ちを学ぶ。けれど、今の子供たちみんなに、おばあちゃんとの幸せな出会いは訪れるのか・・・?未来に不安を感じずにはいられない、少し怖い映画でもありました。
おばあちゃんちのコタツでよく食べました。懐かしいなぁ。左端の一個は、実はみかんじゃないんです。サテ、何でしょう?



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