『いまを生きる』 1989年 アメリカ
監督 ピーター・ウィアー
キャスト ロビン・ウイリアムズ、ロバート・ショーン・レナード、イーサン・ホーク
あの頃が一番映画にハマってたな、って時期ありますか?わたしは高校のときでした。週に3本は観てたかなあ。それまで、映画といえばハリウッドのヒット作とかお正月映画とか、待っていればテレビで放送されるようなメジャーなものばかり観てました。そんなとき、わたしの映画オタク人生の扉を開いてくれた愛すべき作品たちに出会ったんです。今回は、そんな思い出の映画の中の一本を紹介します。“映画ざんまい”みっちーのルーツとなった名作です。
1950年代のアメリカ。名門大学への進学率の高さを誇るエリート男子校、ウェルトン・アカデミーでは、新学期が始まって大忙し。寮には久々の再会を喜ぶ生徒たちの声がにぎやかに響く。ニール(ロバート・ショーン・レナード)の部屋に新しいルームメイト、ドッド(イーサン・ホーク)がやってきた。トッドは自分の殻に閉じこもった、極端に内気な少年。しっかり者のニールは、いつも仲間に囲まれる人気者。こんな対照的な二人が、果たしてうまくやっていけるのか。ニールとトッド、ニールの仲間たちという7人の少年が、この物語の主人公。そして、ストーリーを展開させるカギとなる人物は、新任の英語教師、キーティング(ロビン・ウイリアムズ)。彼は厳格な校風を無視して、ユニークで型破りな授業で生徒たちを魅了していく。
主人公の少年たちは、皆それぞれ問題を抱えている。親子関係、恋、将来への不安。そして誰もが夢と現実とのギャップにどうしようもないあせりを感じている。中でもニールは厳しい父との対立に悩み、それが物語の中核になっていく。大人への門をくぐる少年たちの成長を、美しい風景とクラシック音楽にのせて一枚の油絵のように仕上げた、見事な感動作です。ラストシーンで無言の意思表示をする少年たち。あの場面は何度見ても熱いものがこみ上げてきます。
少年たちのキャスティングがとにかく最高!!今ではスクリーンで見なくなっちゃった人もいますけど、この映画では一人一人がそれぞれの持ち味を生かして、魅力にあふれてます。わたしのお気に入りは、メガネの秀才ミークスと、のっぽのおとぼけキャラ、ピッツィーのコンビ。二人でオタクな世界を繰り広げる楽しそうな様子を見てたら、昔クラスにこんなヤツいたよね、って微笑ましく思います。それから、保守的な校風をそのまんま人間にしたようなノーラン校長(ノーマン・ロイド)。表情だけで演技するスゴイ俳優です。ロビン・ウイリアムズはもちろんですが、脇にも演技派の名優を揃えたしっかりとしたキャスティング。だからこそ、初々しい少年達のキャラクターも生きてくるんですね。
「いまを生きる」なんて、なんだかまじめくさったタイトルですけど、映画を観たあとは、この言葉がわたしの中のお気に入りの呪文になりました。原語はラテン語でCarpe Diem(カーぺ・ディエム)、「今日をつかめ」。いい言葉ですね。自分を励ます時に、心の中で唱えたら絶対効果アリですよ!久々に観て、また新鮮な感動をもらいました。いやぁ~やっぱりイイ映画はいつ観てもイイ!


















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