自宅でホームパーティをする、というのは、20年前、一人暮らしを始めたころからの憧れだった。
20代のころ、フリーライターの千葉敦子さんが大好きで、よく読んで憧れていた。
お料理が得意で、狭いアパートに住んでいるころからよくホームパーティをされていたという。時間管理もすばらしくしっかりしていて、いつもバッグには葉書を入れていて、アポの間にちょっと時間ができると手紙を書く、ちょっとでも時間があると編み物をする、など、その生活ぶりは、いまでも覚えているくらい印象に残っている。
その後、ニューヨークで乳がんで亡くなる。
何度も読んで、真似したいと思った。が、実際にひとり暮らしを始めて、あんな生活は絶対できない、と悟った。
性格が違いすぎる。あんなふうにギリギリに時間を使うより、私は、ぼーっとしてるほうがいい。というか、ぼーっとしてしまう。
若いころは、自分がわからなかったんだろうなあ。
ホームパーティをするには、あまりに家が散らかりすぎているし、料理は考えるだけで疲れるし…。
そんな私に救世主が訪れた。篤美ちゃん。
片付け上手に料理上手。ホームパーティ好き。
日本大学の建築学科で宮脇檀さんの研究室にいたという篤美ちゃん。
宮脇先生の研究室には、大きなキッチンがあり、一脚50万円も100万円もする椅子があり、高級な食器があり、そこでは、先生がお客さまを招くパーティもするけれど、毎日のように学生たちが自分たちで食事を作って食べていたのだという。で、彼女はほぼ毎日食事を作る係りだったらしい。
建築って、図面だけ書いてるんじゃなくて、生活だもんね。
すごい。
鍛えられている。
で、数ヶ月前から、「村山さんちで、七夕パーティしましょう」と、彼女は口癖のように言っていた。山から竹を切ってきて、なにやらセッティングをしたいらしい。料理も考えてるらしい。
さて、七夕パーティは今週土曜日。
「村山さんは金曜日は大名に泊まってください。金曜の夜にいろいろしますから」
いったい、私の家はどんなことになるのやら。


村山由香里
(代表取締役/福岡編集長)
















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