ただの恋愛小説じゃありません
またまたお久しぶりの更新となってしまいました。こんにちは、ぴよです。
すっかり寒くなってしまいましたね~やっと読書にやさしい季節になりました☆10/27~11/9までは読書週間です。通勤の合間、休憩時間のちょっとした時間を利用して読書をしませんか?私は通勤に二時間近くかかるのでいつもバックに文庫本をしのばせています。お気に入りのカバーをかけて毎日持ち歩いています。最近私の通勤時間を楽しませてくれたのが、乾くるみさんの『イニシエーション・ラブ』(文春文庫)です。
職場の同僚に面白いと薦められ、なんとなく手に取った一冊ですが、、、面白いです!
評判通りの仰天作。
必ず二回読みたくなる小説など
そうそうあるものじゃない。
こちらがこの本のあおり文です。「どうして二回?」と思われるかもしれませんが、読んでみればわかります。絶対二回読まずにはいられません。あまり書いてしまうとネタバレになるのでさらりと内容をご紹介します!
物語はSIDE-AとSID-Bから成る二部構成。Aでは内気な大学生の「僕」が、ピンチヒッターを頼まれた合コンで出会った「マユ」に一目惚れし、恋愛を成就させていくまでを描いています。Bではマユのために東京の大手企業をけって静岡の企業に就職した僕が、上司に見込まれて東京勤務を命じられ、マユとの遠距離恋愛を余儀なくされます。それでもマユに会いたい僕は毎週末静岡に帰ってくるという荒業をやってのけますが、だんだん二人の間に隙間ができてしまい……。
ここまで読むと「ん?どこが仰天作?ただの恋愛小説のような…」と思われるかもしれません。実際私もずっとそう思って読んでいました。最後の二行を読むまでは。
そうなのです!この物語は最後の二行を読む前と後では、全く印象が変わってしまうのです。と言ってもそこで物語が完全に反転してしまうと言うわけではなく、最後の二行を読み終えた直後はしばらく「??」という感じになります。そしてあおり文通りに気になったところを読み返してみると…「!?」となり物語の本質に気づきます。そして私はちょっとぞっとしました。これは恋愛小説ではなく、実はある意味ミステリーだと気づきます。やはりミステリー作家乾くるみだなと実感しました。名前で誤解しそうなのですが作者は男性です。やや歪んだ独特の世界観を持っている方ですが、恋愛小説は普通なんだなぁと思って読んだ私が間違いでした。
『イニシエーション・ラブ』は間違いなくミステリーです!
表紙もかわいらしいし、小説自体も淡い恋愛模様を描いたもので、疑いなく最後まで読者を導き、最後の最後でそれを逆転させてしまう手法には感嘆しました。読む前に必ずカバーか何かで最後のほうのページをまとめてはさんでしまうのがオススメです。うっかり読んでいる途中で最後のページを見てしまわないように…。
ちなみに『イニシエーション』とは通過儀礼といった意味ですが、この物語の中の台詞によれば、「子どもから大人になるための儀式。初めて恋愛をしたときは誰でもこの愛は絶対だって思い込む。でもこの世には絶対なんてないんだよって、わからせてくれる恋愛のこと」を『イニシエーション・ラブ』と表現しているようです。
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