梅雨明けが待ち遠しい、この頃。
先がけた夏ファッションにもやはり、今年らしい幾つかのポイントが。
中でも顕著にその人気が表れている”パナマハット”に、今回は注目してみましょう。
パナマハットとは、エクアドル発のパナマ草を編んで作られたハットのこと。
夏の陽よけとして普遍の地位を得ている”麦ワラ帽”ファミリーの中、
素材違いにも関わらず今年イチバンの人気を獲得中。
日本においてもその歴史は古く、
戦前から紳士のファッションとして親しまれていたのだそう。
人気のカラーはホワイトか、限りなくホワイト寄りのライトなもの。
型をつけた中折れタイプが主流で、
反りがなく水平で広めのツバのものが多く支持を集めています。
この頃は、化繊製のパナマ”タイプ”もお目見えしておりますが…
丈夫なうえにそれほど値の張らない、
天然素材製にこだわってチョイスする方も多いよう。
このところのパナマや麦ワラなどへの親しみの傾向は、
トップスなどにおけるリネン素材の人気とも繋がっているようです。
生地のザラつきや手応え、そこから生まれる風合いや表情…
それら身に纏う上での楽しみのポイントは、挙げた各素材たちに共通した大きな魅力です。
街の愛用者たちに、チョイスした理由を伺ってみると…
「なんとなく、これにしてみました。」「友達が使ってるのを見て、真似してみました。」
と、返ってきたのは意外にも消極的なお言葉たち。
色・型・素材のどこをとってもコーディネートに使いやすいのが、流行中のパナマハットの持ち味。
シャツでもカットソーでも、パンツスタイルでもスカートスタイルでも…
お手持ちの服装に難なくフィットしてくれるため、気軽に取り入れ始める方が多いようです。
「麦ワラ帽子は、オフのときの楽しみです。」という声も、取材中にいただきました。
たしかに、ラフな気分に添える+αな力は、こういった帽子ならではの魅力のひとつ。
とは言え、麦ワラ帽はちょっとハードルが高そう…という意見も、ごもっとも。
カンカン帽・ボーラーハット・マウンテンハット・etc…
めくるめく、愉快でお気楽な麦ワラ帽ワールドの、その入口として…
この絶好のパナマハット人気の波、乗りこなすならこの夏こそがチャンスですよ!
(憧れの?!個性派麦ワラ…すごくオシャレ!)