

杉本 裕子さん
『有限会社シモセ薬局』 薬剤師
福岡県出身。京都の総合病院薬剤師として勤務後、26歳で結婚。翌年第一子出産を機に退職。産後すぐ福岡に引越し、その1年後に大学薬学部助教に。4年の勤務の間に第二子・第三子を出産。第三子出産後、2014年に転職し現職。
家族はチーム!
3人育児と仕事との両立のカギは、 夫も子どもも、主体的に家事に取り組む好サイクル。
3人の娘を持つ杉本裕子さん。かつては家事育児すべて一人で担っていたが、2人、3人と子どもが増えるにつれて、一人では何もかも回らなくなった。杉本家に変化が訪れたのはそんな頃。「前は『お日様に干した洗濯物がいい』って乾燥機にも反対していた夫が、見かねて手伝ってくれるようになって」。
杉本さんは夫の変化を見逃さなかった。感謝の言葉を伝え続けると、夫の手伝う回数は増え、今では週末に平日のおかずを作り置きするなど、主体的に家事に関わるほどに。
また、子ども達との関係も一工夫。子どもの服や食器をはじめ、おもちゃの片づけ箱や掃除用具まで、子どもが自分のことも家事も自分でできるよう置き場所を配慮。もちろん子どもにも「ありがとう、助かったよ」の言葉は欠かさない。
「家族だから家事は皆でやるもの。でもそれを当たり前にするのではなくて、感謝の気持ちはきちんと言葉で伝えるよう意識しています」。杉本さんが発信する小さな感謝の積み重ねが、家族がチーム一丸となって主体的に家事に取り組む好循環を生んでいる。
「薬剤師の仕事が大好き。細くても長く働き続けたい」。その思いを叶えるべく、家族をうまく巻き込みながら両立する杉本さんの笑顔は、とても明るかった。

両立ポイント…生活動線に合わせて子どもの物を収納
子ども達がお風呂上りに着替える場所に着替え一式を置いたり、長女が自分で取れる位置に洋服をかけたり、自然と自分でできる場所に収納を心がけています。