10月31日(土)に福岡市民会館で行われた財団法人メディポリス医学研究財団主催の
「粒子線治療市民公開講座」に参加しました。
1200名の方が参加されたとのことで、活発な質問もでてみなさんの関心の高さを感じたセミナーでした。
現在、がんの先進医療である粒子線治療が行われる病院は九州にはありません。
粒子線治療の重粒子線治療ができる病院は千葉、兵庫県。
陽子線治療ができる病院は福島、茨城、千葉、静岡、兵庫県にあります。
平成23年4月には鹿児島の指宿に、九州初のがんの先進医療施設ができ
・粒子線治療とはどういうものか
・どのようながんに効果があるか
・がん粒子線治療センターの特徴
などのお話がありました。
全国で初めてとなる乳がんに対しての粒子線の治療も行われるとのことでした。
ほんとうに、医学の進歩はめざましいものがあると思いました。
興味深かったのは、化学療法にだけ頼るのではなく、体の自然治癒力を高めるためのさまざまな治療も取り入れていらっしゃるところ。
人間が自ら持っている「自然治癒力」を高めることを診療の基本とされており
からだの不調や症状には必ず意味がありそれをやみくもに排除するのではなく、不調の原因に目を向けていくことで「健康」を支援していく病院だとお話されました。
病院の隣に、宿泊施設もあり健康断食会なども行われているとのこと。
東洋の医学の世界では「下医」「中医」「上医」と考え方があり、
目に見える病気を治すのは、「下医」
目に見えない、まだ病気としてはあらわれてないものを治すのが「上医」
「下医」より「上医」の方が尊いとするそうです。
『でもみなさんが一番感謝するのは「下医」でしょう?』と言われ
なるほど・・とうなずいてしまいました。
質問の中には、「家族ががんになって治療法がないといわれた。みてもらえますか」
など切実な声も多く本当に、がんは「ひとごと」ではないと感じました。
今年も残るところあと2ヶ月あまり。
みなさん、ことしはもうがん検診には行かれましたか?
まだの方は、是非受診なさってくださいね。