鹿児島に住み始めて分かったことは、豚肉だけでなく鶏肉も絶品で、鶏刺しの専門店もあるほど県民に親しまれていること。今回訪れた出水市でも、ランチにいただいた鶏肉がとっても美味しかったです。
それもそのはず。実は出水市、鶏専門の2つの農協とそれぞれのブランド鶏があるんです。旨みのある脂身が特長の赤鶏農協の「赤鶏さつま」、クセがなくジューシーでやわらかなマルイ農協の「南国元気鶏」。
それぞれの旨みを存分に味わえるご当地グルメが、「いずみ親子ステーキごはん」。上のブランドのいずれかの鶏肉を使っていること、チキンサラダとたまごスープがついていること、鶏卵とオリジナル特製タレ(鶏ダシTKGの素)で卵かけごはんにして食べること、などいろいろと決まりがあります。

市内4ヶ所で味わえるのですが、どちらの肉をどんな風に味わうかは店舗によってそれぞれ工夫がされているので好みのところへ。取材で食したのは『味処 魚松』、ブランドは南国元気鶏です。ここはタレからスープやデザートまで、若女将が地元の旬の食材を取り入れすべて手づくりしているのも魅力。冬なら大根やしょうが、春は青梅、夏はにがうりといったように、タレの風味や味わいも変わります。
それにしてもやはり、肉そのものも美味しい!ほどけるようなやわらかな食感と、口の中に広がる肉汁も少し甘みを感じるもののさっぱりしています。1,240円とは思えないボリュームですが、脂身がさっぱりしていることもあって女性でも食べ切れちゃいますよ。
他に、出水市出身のフレンチの鉄人・坂井宏行氏が監修した「出水とりたま丼」もおすすめ。秘伝のタレにつけた鶏肉がゴロッとのったどんぶりは食べ応え十分です。出水に行ったらこれはぜひ味わってほしいです。