サンタクロースのソリをひくトナカイたちの名前
クリスマスにサンタのソリを引き、クリスマスプレゼントを運ぶ8頭のトナカイ達。可愛いオーナメントになっていたり、クリスマスの人気者ですよね。彼らにそれぞれ名前や性格があるって知っていましたか?性格についてははっきりと書かれていませんが、それぞれの名前に使われた単語の意味から大まかなイメージが掴めます。
✨ Dasher(ダッシャー:猪突猛進。でも25日はいつも遅刻!?)
✨ Dancer(ダンサー:踊り手。ディスコステップの上手な女の子)
✨ Prancer(プランサー:はねっ跳び。元気いっぱいに雪を蹴散らして走る女の子)
✨ Vixen(ヴィクセン:目ギツネ。街中で一番セクシーな女の子)
✨ Comet(コメット:彗星。トナカイたちの中で一番の俊足)
✨ Cupid(キューピッド:愛を振りまくギリシャの恋の神。ハンサムで魅力的)
✨ Donder(ドンダー:雷鳴。大きな足音で勇猛に突き進む)
✨ Blitzen(ブリッツェン:稲妻のごとく疾走。寒がりで鼻水たらし)
トナカイがソリをひいてサンタクロースがやってくるイメージは、1822年、クレメント・クラーク・ムーアが子どもたちに読んだ「聖ニコラスのご来訪*」が始まりと言われています。その詩の中で、聖ニコラスが、「それいけダッシャー!ダンサー!・・・」とトナカイに順番に声をかけています。まだこの頃には赤鼻のトナカイは登場していません。
*A Visit from St.Nicholas(詩の1行目をとって’Twas the Night Before Christmasとも。1823年、朗読が噂となり、NYの新聞に掲載された)

それで、「真っ赤なお鼻のトナカイさん」の名前は・・?
でもサンタのトナカイといえば・・・赤鼻のトナカイが有名ですよね。名前はルドルフといいます。
実は「赤鼻のトナカイ」は、「聖ニコラスのご来訪」から時を経て、1930年頃にアメリカで生まれた物語なんです。ある父親が自分の子どものために作ったお話が詩となって出版され、その存在は一躍世界に知れるところとなりました。今では8頭のトナカイ達に加わって、クリスマスの大切な主役の一人となっています。
日本でも有名なクリスマスソング「赤鼻のトナカイ」にも、原曲の英語の歌詞には彼ら8頭の名前の次に、一番有名なトナカイの名前として、赤鼻のルドルフが登場します。アメリカでは英語の歌詞で親しまれているので、彼らの名前はとっても有名。クリスマスシーズンに街を歩けば、何らかの形でルドルフにも出会えます。
赤鼻のトナカイの誕生物語
赤鼻のトナカイの誕生物語についてもう少し詳しくご紹介します。
1930年頃、アメリカ・シカゴにロバート・メイという人がいました。世界中が恐慌にあえいでいた頃、彼の暮らしもまた貧しかったのですが、彼には妻エヴリンとバーバラという娘がいました。そんななか、妻エヴリンは病気で寝込むようになってしまい、4歳のバーバラは父親に尋ねます。
「私のママはどうしてみんなのママと同じじゃないの?」と。
寝たきりの妻と毎日ギリギリの生活を送りながらも、自分の娘を幸せな気持ちにさせてやらなくては・・・そんな想いからロバートはあるお話を作って聞かせました。

『むかし、ルドルフというトナカイがいたんだ。みんなと違って真っ赤なお鼻を持っていた。あだ名は「赤鼻のルドルフ」。ルドルフは自分の鼻のことでいつも悩んでいて、みんなに笑われて悲しい思いをしていたんだ。
あるクリスマスイヴの日。目の前はとても深い霧に覆われ、クリスマスプレゼントを積んだソリで出発しようとしたサンタさんはとても困ってしまった。そのとき、サンタさんはキラキラ輝く赤鼻のルドルフを見つけた。ソリの先頭に立つルドルフの赤鼻は、霧の中を明るく照らす光となって、世界中の子どもたちにプレゼントを届けることができたんだ。』
そんなトナカイたちの歴史を感じながら、今年のクリスマスの彩りに加えてみてはいかがでしょうか。クリスマス前夜に少し、神聖な気持ちになれるかもしれません。
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Rudolph the Red-Nosed Reindeer (英語) ハードカバー 「なか見!検索」あり