女性の人材確保と定着はどの業界も喫緊の課題だ。
その課題に真正面から向き合い、スピードをもって改革に取り組んでいるのが 第一交通タクシーでお馴染みの第一交通産業グループ。
タクシー業界の女性従業員比率は2.7%と他産業と比べても低い現状の中、 第一交通産業グループは女性比率4.4%と比較的女性活躍が進んでいる。
女性乗務員の本年を聞き出す「女性会議」
従業員の9割が男性の職場では、女性がどんな制度や環境を望んでいるのか、どうしたら働き続けられるのかが分からない。そこで、女性乗務員の本音を聞き出す「女性会議」を島根、鳥取を皮切りに各地区で開催している。
女性乗務員を増やすには?改善して欲しいことは?など様々なテーマをグループでディスカッションし、最後に発表するという、 よくあるスタイルではあるが、特徴的なのは、発表で出た要望に対し、経営者が1つ1つ改善策、対応策を回答していたことだ。
「防犯面で不安があるので、防犯ボードを改善して欲しい」という要望に対し「今より大きめのボードをすぐに導入します。」と即対応。 「託児所が欲しい」という要望には「企業内託児所を作りたいが、すぐにはできないので、当面は保育料の補助や企業主導型保育の導入も検討したい」と、検討案を示していた。
女性会議で出た意見は、すぐに対応を!というトップの強い意志
1つ1つの要望にその場で対応するスピード感とフットワークの軽さを実現できるのも 「ここで出た意見はすぐに対応を」という代表取締役社長の強い意志があってこそだ。
それに応えるように、女性からも忌憚なく率直な意見が出て、みんなで働き方改革に取り組んでいるように見えた。
実は育児中も働きやすい職業
「時間に融通が利くので、空いた時間に病院に行くこともできます。また、勤務時間も選べるので、育児中は昼勤務、子育てが一段落してもっと収入を増やしたいと思えば夜勤務にするなど、柔軟な働き方ができるのも魅力です」と話すのは、18年間タクシー乗務員を勤める津元さん。定年を過ぎて雇用延長中だけど、まだまだ働き続けたい、とキラキラとした笑顔を見せてくれたのが印象的だった。
ここには、親子でタクシー乗務員をしている「タクガール」と呼ばれる母娘もいる。
母親の働く姿をみて、自分も働きたいと思ったそうだ。
女性の乗務員が増加傾向にある今、育児中も活躍できる職業として期待が高まりそうだ。
第一交通産業グループの女性活躍に関する取組はコチラから