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【コメント スタッフちゅん】
なんども泣いてしまったぁ。涙が溢れて止まらなかった〜。感動っていう一言じゃなくて、心が動かされて胸の奥からきゅーって暖かいものが湧き上がってくる、そんな映画です。
「Wonder」執筆エピソード
原作者R・J・パラシオは二人の息子を持つ母親、
「ある日、息子たちとアイスクリームを買いに出かけた時です。上の子がミルクシェイクを買いに店内に入り、3歳の弟をベビーカーに乗せて私は外のベンチに座っていました。
ふと気づくと、となりに頭部の骨格に障害のある女の子が座っていました。母親と他に女の子の友達か姉妹も一緒に。3歳の息子が女の子を見た時に、みなさんが想像するように息子はおびえて大声で泣き出したのです。私は急いでベビーカーを遠ざけようとしました。女の子を傷つけたくないという思いからです。とっさに動いたものですから、そばにいた上の子は持っていたミルクシェイクをこぼしてしまい、まったくひどい状態になってしまいました。
その時、女の子の母親は「それじゃあみんな、そろそろ行かなくちゃね」と優しく穏やかに声をかけ立ち去りました。その言葉は、私の心にグサりと刺さりました。
その日一日中、私は自分がとった行動について考えました。あの親子は毎日、何度も同じような場面に出くわすのでしょう。それも何度も何度も。彼女たちはいつもどのように感じてるのだろう?私は子ども達にどう教えたら次に似たような状況になった時により良い対応ができるのだろうか?「じろじろ見ちゃダメ」と教えるって正しい?そんな考え方自体どう?・・・いくつもの考えが頭の中を巡り、あの時息子達に良い態度を示す機会を逸してしまったことに後悔をしたのです。
私があの時すべきことは、息子を遠ざけるのではなく、女の子と女の子の母親に話しかけることだったのです。仮に息子が泣いてもそれはそれ。息子に何も怖がることはないと言ってやるべきだったのです。単純に私自身が取り乱す以外にどうすればいいかわからなかった。その日の夜、ナタリー・マーチャントの「Wonder」という曲がラジオから流れてきました。日中のアイスクリーム事件のことを考えていた私はその曲をきっかけにその夜から「Wonder」の執筆を始めました。」

【コメント スタッフちゅん】
「Wonder」は、きっと誰でも体験したことがあるテーマをすごく素直に作品にしています。映画の中では心が苦しく辛くなるシーンもあるけど、生きていたら誰でも必ず通る道。と言っても苦しみや悲しみの大きさや強さはやっぱり人によって違いますよね。「Wonder」では10歳の主人公オギーに偏見、いじめ、裏切りが次々と起こります。何度も挫けそうになるけど、持ち前のユーモアと家族の愛情を勇気にして乗り越えていく様をみていると、がんばれ、負けるな!って心の中で応援しながらも、オギーの素直さや優しさ、強さに私の方が力をもらっちゃいました。
家族愛を感じる暖かいシーンもたくさんあるけど、その中で高校入学を迎えた姉ヴィア(イザベラ・ヴィドヴィッチ)の存在も重要。家族の中ではいつも弟が最優先。わかっている。お姉ちゃんだし、聞き分けのいい子として育ってきた。わかっている、でもね、時にママにパパに甘えたくなるのも素直な気持ち。だけどそれをどこにぶつければいいのか…そんなことあるよねっ、あるよねって、思春期の想いや葛藤が蘇るシーンも心に響きます。
一人でいい、誰とでもいい、年齢、性別問わず観に行ってほしい作品です。
上映後にはちょっと優しくなった自分に出会えるはず。


【ストーリー】
主人公である10歳の少年オーガスト・プルマン、愛称オギー(ジェイコブ・トレンブレイ)。
『スター・ウォーズ』が大好きで宇宙飛行士が憧れというプロフィールを聞けば、どこにでもいる普通の男の子を想像するが彼の見た目は普通ではない。遺伝子の疾患で、人とは異なる顔で生まれてきたのだ。
27回の顔の手術のせいで自宅学習を続けてきたオギーだが母親のイザベル(ジュリア・ロバーツ)と夫のネート(オーウェン・ウィルソン)はオギーを外の世界へ送り出そうと決意する。しかし5年生で入学した学校でオギーはいじめや裏切りなど初めての困難と出会う。幾度もくじけそうになりながら、家族の愛を勇気に変えて立ち向かうオギー。
やがて、頭の回転が速くユーモアに溢れたオギーの太陽のように輝く魅力に気付く生徒たちが現れ始める。そして様々な事件を乗り越えて迎えた修了式に、忘れられない1年を締めくくる最大の出来事が待ち受けていた─。
全世界800万部突破の小説「ワンダー」が実写版「美女と野獣」の制作スタッフで映画化
映画 「Wonder 君は太陽」
6/15(金) 福岡中洲大洋、ユナイテッド・シネマキャナルシティ13他全国ロードショー