中国は広いです。
中国国内移動だけでも、相当な距離があります。
たとえば、僕は上海から西安までは飛行機で行きました。
正直、福岡-上海間よりも、上海-西安間のほうが遠いです。
そういう状況のなかで、昨今の中国政府の政策で、
中国国内に高速鉄道(新幹線)を網羅するようになっています。
ものすごい勢いで布設される高速鉄道。
中国国内の移動手段としては、やっぱり便利なんですね。
中国国内を観光や出張される場合。
飛行機は搭乗までの時間ロスが大きいので遠距離の場合に使われると思います。
中国国内で300km-600kmとかの距離だと、高速鉄道(新幹線)の利用になると思います。
それだけ便利です。
今回はそんな便利な中国高速鉄道のチケット予約、発券、乗り方、座席などなど。
中国語知識ゼロでも大丈夫!
初めての中国高速鉄道の方でも、わかりやすいように徹底解説しています!
中国高速鉄道のチケットはどうやって買うか?

自動券売機は日本人はできません。
中国の身分証カードみたいなものが必要になるみたいです。
ですから、2パターン。
- 駅の切符売り場
- trip.comで予約して、駅で受取
中国は人が多いです。
行列がすごい。
▲実際のチケット売り場。售票处。
中国高速鉄道はたくさんの人が乗るため、満席が多いそうです。
チケットが取れないリスクがあります。
駅まで来て、乗れなかったらスケジュールも破たんします。
ですから、おすすめは「2.trip.comで予約して、駅で受取」。
僕はこれしかしてません。
「事前予約か、、、そんな前に決めるのは・・・」
と思われていても、大丈夫です!
僕が今回の旅で、
鄭州東駅-洛陽龍門駅の往復チケットをtrip.comで予約したのは、
前日の夜です。
前日の夜に予約して、
翌日朝受け取るのもオッケーです。
空席があれば、、、ですが。
trip.comで高速鉄道の切符を予約⇒駅舎で受取の勝ちパターン(中国語ゼロで大丈夫!)

まず、インターネットサイト「trip.com」で中国高速鉄道のチケット予約します。
中国全土の路線状況を確認できます。
行きたい場所、出発地、日付を入力すれば、便名、座席クラス、空席状況、価格などなど、予約に十分な情報が確認できますので、そこで予約します。
あとは予約したチケットを駅のチケット売り場・切符売り場で受け取るだけです。
必要なのは予約番号とパスポートになります。
中国語がわからない、話せなくても、チケットを受け取るコツ

高速鉄道のチケットを受け取るのは、駅のチケット売り場になります。
「售票处(チケット売り場)」
と言います。
まあ、基本、行列ができています。
それで、僕は中国語がわかりません。
中国語で言われても、わかりません。
中国語で何かを伝えることも、できません。
そんな中国語ゼロの僕でも、
1週間で6回くらい中国高速鉄道に乗りました。
大丈夫です。
コツがあります。
コツを見出しました。
見いだせないと、僕がひたすら困るので。
話さなくても、文字なら伝わる。チケット明細を書け!
そういうわけで、2-3回くらいチケット発券して、気づいたんです。
コツに。
それまでは、チケット予約した内容をプリントアウトしたものを渡していました。
もちろん、これでもOK。
中国語わからなくても、チケットは発券されます。
ただ、これだと、
- 中国語の漢字は簡略化されているので、プリントアウト内容が正確でない
- 必要な情報以上の内容が書かれていて、駅員さんが時間がかかる+質問される
これらがリスクとして残ります。
また、この「質問される」というのが、嫌なんですね。
理由は簡単で、質問されても意味わからないんですから。
「じゃあ、どうすればいいか?」
チケット明細を書くんです!
こんな感じ。
上にtrip.comで予約したときの予約番号。
「これを見せてください」って出ます。
次に時刻の内容。
何時何分発の列車かということを主張。
最後に、出発駅と到着駅。
ここは中国語の簡略化された字で書かないといけません。
この紙では、
「鄭州東駅-洛陽龍門駅」
「洛陽龍門駅-鄭州東駅」
この往復2枚分のチケットを発券しました。
やることは簡単です!
この「手書きのメモ」と「パスポート」を
チケットカウンターで駅員に渡すだけ。
それで、中国高速鉄道のチケットが発券されます。

このやり方をしてからは、
駅員さんに話しかけられることもなかったです。
中国高速鉄道のチケット(切符)の見方。何が書いてあるか?

中国高速鉄道のチケットを受け取ったら、内容を確認します。
切符に書いてあるのは、右上に乗車口(搭乗口)。
この切符だと、14搭乗口のBから乗るように指示されています。
真ん中にあるのが列車番号。
この高速鉄道はG824号ということです。
発車時刻は11:03。
車両は16号車の04A席になります。
中国高速鉄道(新幹線)の乗り方

まず、チケットカウンターは駅の乗り場の外にあります。
チケットを買った人でないと、駅構内に入れません。
中国高速鉄道に乗るのは、日本の新幹線とはちょっとイメージが違います。
イメージとしては、飛行機に乗るイメージです。
日本の新幹線だと、セキュリティチェックはないですし、ギリギリに行っても乗れます。
ですが、中国高速鉄道では、セキュリティチェックがあり、ギリギリに行ったら乗れません。
身分証・手荷物検査、セキュリティチェックを通過する
▲こちらのレーンに。非身分証みたいなところ。
それで、駅構内に入るには「チケット、パスポート」を見せて、
セキュリティチェックを受ける必要があります。
身分証・手荷物検査・セキュリティチェックにはレーンがあります。
まず、中国国籍の方はIC系IDカードをお持ちで、それ用のレーンがあります。
それ以外の方(日本人を含む)の場合、制服着たスタッフの方のいるレーンでないといけません。
チケットとパスポートを渡して、チェックされます。
次に手荷物検査で荷物をイン。
そして、セキュリティチェックで、身体検査されます。
セキュリティチェックで調べているのは、爆発物や刃物といったものっぽいですね。
観察していると。
この一連の検査で人口の少ない都市の駅で5分程度。
上海、鄭州、西安といった1,000万人規模の都市駅で行列で10分程度。
人がいないとスムーズですが、人が多いとちょっと時間ロスします。
検査が終わりますと、待合室(すごい広い駅舎)に入って、時間まで待機します。
▲南京駅の駅構内。待合室。
なぜ、こう時間がどれくらいかかるかをお話するかと言いますと、理由があります。
「中国高速鉄道は時間ちょうどに搭乗口に行っても、乗れないから」
です。
中国高速鉄道は時間ちょうどに搭乗口に行っても、乗れない

ここまで、待合室に入るまでの話をさせていただきました。
それで、時間の話をしましたけれども「中国高速鉄道は時間ちょうどに搭乗口に行っても、乗れない」んですね。
待ち時間が結構あったので、実際に観察していました。
大体、搭乗口の改札は出発時刻の15-20分前に開きます。
そして、5分前くらいには閉じられます。
乗れなかった人は改札に戻ってきます。
別の便に振替できるのかな?
ちょっとわかりませんが。
なので、ギリギリに搭乗口に行くと、結構マズいです。
イメージとしては、20分前には搭乗口付近に待機です。
そういうわけで、中国高速鉄道に乗られる際の場合、参考時間をお話します。
乗車駅に何分前に来ておくべきか?
▲開封北駅の待合室。
乗車駅に何分前に来ておくべきか?
切符を発券済みの場合:乗車駅(広いので)に最低35分前
切符を未発券の場合:乗車駅に最低45分前
これでギリギリでしょう。
ギリギリを攻めるのがお嫌いな方は1時間以上前には、乗車駅に到着しておくことをおすすめします。
実際に、僕の場合、西安北駅から乗ったケースでお話します。
西安北駅にはタクシーで向かいました。
それでタクシー降り場のそばに入口とチケット発券機あります。
ただ、それは自動発券機で日本人は使えません。
切符売り場(窓口)になります。
それで切符売り場はどこかと言いますと、数百m回り込んで、エスカレーターをおりて、歩いた先にあります。
ちなみに、案内図なんて親切なものはございません。
手探りで探しまして、切符売り場に行きます。
そこから発券して、検査して、待合室です。
結構、時間かかりましたし、あせりました。
乗り逃がせないですから。
そういうわけで、時間には余裕を持った計画をおすすめします。
15分前に改札オープン。プラットフォームへ
▲ここ改札から、プラットフォームへ。
それで待合室に待機して、出発時刻15-20分前くらいから改札オープンします。
自動改札に切符を通して、プラットフォームにおります。
▲プラットフォーム
エスカレーターか階段、エレベーターのどれかになります。
僕は階段派。
降りますと、車両番号の位置が書かれていたりしますが、アテになりません。
1号車と思って待っていたら、まったく逆の16号車だったり。
車両番号の確認をするには、各車両のサイドにある電光掲示板に記載の番号を確認です。
▲車両番号を電光掲示板で確認
車両番号であれば、最悪間違っても、移動するか、次の駅で移動するか。
なんとかなります。
ちなみに、僕は車両番号を間違えまして、思いっきり他人の席に堂々と座ってました。
その席の人が来て、間違いに気づきまして、移動しました。
あとは乗って移動するだけです。
降りるところを間違えないように。
降りそびれないように。
これは日本の新幹線でも同じですね。
電車すべて、同じでしょうか。
中国の新幹線の座席クラス

中国の新幹線・高速鉄道では、座席クラスが以下のようになっています。
- 二等座(普通席)
- 一等座(グリーン車)
- 特等座(特別席・プレミアムクラス)
- 商務座(ビジネスクラス)
日本の新幹線のように、
座席クラスが分かれていますので、
それぞれ紹介します。
二等座(普通席)
二等席の座席は、車両内配列として「3列+2列」。
乗車される人数としては、一番多い座席クラスのようです。
一等座(グリーン車)

一等座(一等席・グリーン車)の座席は、日本で言うグリーン車グレードです。
左右それぞれ二列ずつの座席。

リクライニングも、二等座に比べると、深くなります。
特等座(特別席・プレミアムクラス)

特等座(特別席・プレミアムクラス)は片側1列、反対2列のレイアウトです。
一等座よりも、広く、ゆったり。
空間としても、一等座に比較すると、プレミアム。
商務座(ビジネスクラス)と一等座(グリーン車)の中間くらいです。

商務座(ビジネスクラス)

商務座(ビジネスクラス)は特別高級な座席です。
レイアウトは複雑ですが、1列のところと2列のところといった具合。
商務座(ビジネスクラス)は、
- フルフラットシート
- 優先搭乗
- ビジネスクラスラウンジ(駅による)
が他の座席グレードと異なる点です。
▲フルフラットの商務座
お菓子サービスありますが、一等座もあります。
中国高速鉄道(新幹線)搭乗記

西安北⇒鄭州

撮影日:2018年9月6日(木)
時間:11時03分⇒13時12分(2時間・時差1時間ありますので)
移動詳細:西安北⇒鄭州
座席:一等席
金額:6,512円
「和谐号」和諧号
鄭州東駅⇔洛陽龍門駅
「复兴号」復興号
撮影日:2018年9月8日
時間:12:23-12:59, 18:33-19:11(35分くらい)
移動詳細:鄭州東駅⇔洛陽龍門駅
座席:一等座
金額:2,015円、2,015円
鄭州東駅⇒開封北駅
▲鄭州東駅の駅前広場
撮影日:2018年9月9日(日)
時間:12:04-12:24
移動詳細:鄭州東駅⇒開封北駅
座席:商務座(ビジネスクラス)
金額:1,560円
開封北駅⇒南京南駅

撮影日:2018年9月10日(月)
時間:11:45-14:43
移動詳細:開封北駅⇒南京南駅
座席:一等座
金額:8,365円
南京駅⇒上海駅
▲お菓子みたいなものをもらえるけど、水しか飲まない。
撮影日:2018年9月11日(火)
時間:16:00-17:40
移動詳細:南京駅⇒上海駅
座席:一等座
金額:4,774円
まとめ

これらが中国高速鉄道の一連の手続きです。
チケット購入、発券、乗り方、座席など。
僕は中国語知識ゼロ、聞きも話せもしません。
そんななかで一人で中国高速鉄道で中国を半分くらい横断しました。
慣れれば簡単です。
使いこなせれば、すごい便利な移動手段です。
事前にこの記事をご確認いただき、スムーズに中国国内を移動できるようになりましたら、幸いです。