一時期の婚活ブーム、大震災後の絆婚…。
そんな“結婚ブーム”もすっかり落ち着いた今、“結婚”について、福岡の女性たちはどのように考えているのでしょうか?

交際相手がいるのは約4割。結婚ブームと呼ばれた2009年と比較すると、交際相手がいる人の割合はなんと約1割以上も下がった結果となった。また、交際相手がいる女性のうち約8割が「現在の彼と結婚したい」と回答(現在婚約中を含む)。交際相手がいる女性たちの結婚願望は、とても高い様子。
相手との性格や価値観の一致はもちろん、恋愛感情と同じくらい収入面も気になる。結婚相手だからこそ、冷静な目をもって相手を選ぶという結果に。
「できるだけ早くしたい」と結婚にあせる層が4割。一方、「いずれはしたい」「理想の相手が見つかるまではしなくて構わない」と結婚にあせらない層も約4割。2分した結果になった。

「半年未満」「半年〜1年」が約23%。既婚者の4人に1人はスピード婚だと判明。また、交際から「3年以内」に結婚を決めた人が、全体の約7割強。結婚を決めたいなら、交際から3年以内が勝負か!?
2009年と比較すると、「自分から」「彼から受けたが、言ってもらう努力をした」が、約1割から約3割へと明らかに増加していることが判明!


◆価値観が同じ。自分の生き方の方向性が同じ相手だと思った。
◆「一緒にいると一生飽きない」と思ったので。

◆それまでは面食いだったのに、夫に関しては 容姿や見た目ではなく、人柄や性格、優しさにひかれた。
◆自分を一番に考えてくれる優しさ。

◆結婚してみるのもいいかな、と軽い気持ちで踏み切りました。
◆つき合いが5年以上になったので。


本気で結婚したいなら、相手がいなくても先に結婚式場を押さえる!
大人の婚学セミナーで言うのは、「本気で結婚したいなら、今日1年後の結婚式場を押さえましょう」ということ。いい相手がいたら、なんて言っていたらいつまでも結婚できません。アヴァンティ読者のみなさんは、仕事では納期や締め切りに向けて、逆算し、計画を立てて仕事をしているはずです。自分の結婚にも締め切りを作り、自分で掴み取る意識が大切です。
パートナー選びは、狭く深く!
選択肢が多いと人は決めることができないという、シーナ・アイエンガーの「ジャムの法則」があるように、何度も婚活パーティへ行き、多くの男性を見すぎると、結婚相手を決められなくなることも。「もしかしたら、もっといい人がいるかも」と、表面的な条件だけを比べがちです。一方で、「婚学」の授業で行う「家事分担ワーク」では、多くの人が恋愛対象と感じない50代の男性と20代の女性ペアが、家事分担を話し合い、お互いの価値観を知るうちに「この人と結婚したい! 」と盛り上がることも多いのです。
「いつかプロポーズしてくれるはず」ではいつまでも結婚できません!
30代では、交際期間が長いゆえ、「なかなか結婚へと踏み切るきっかけがない」、「彼がプロポーズをしてくれない」という声もあります。でも、この人だと決めているなら、女性からプロポーズしてもいいのでは? プロポーズされるのが目的ではなく、結婚するのが目的なはずです。女性にとって出産適齢期があるのは事実。あなたの彼がそのことを理解せず、結婚を先延ばしにする男性なら別れるべき。また、相手に幸せにしてもらうのではなく、私が幸せにしてあげる! くらいの気持ちでいるのが幸せな結婚への近道です。
幸せな結婚生活を過ごすには?
子ども、夫、自分自身、それぞれのマネジメント力を身につけましょう。そのためには、心に余裕を持つことです。違う環境で育った2人が一緒に生活を始めれば、問題もたくさん出てきます。それをマネジメントするのです。家事分担は2、3カ月もすれば、おのずと決まっていきます。バランスを考えて、どちらかに負担がかかりすぎると感じる場合は、改めて話し合う機会を持ちましょう。一番大切なのは、やはり感謝の気持ちを持ち続けること。言葉にしなくても意識をしておくだけで態度が変わってきますから。
教えてくれたのは・・・
九州大学大学院農学研究所 助教 佐藤 剛史先生
学生と触れ合う中で、思い通りの人生を歩むための「婚学」の必要性を感じ、授業をスタート。今では受講希望者が殺到する人気授業に。大人向けの婚学セミナーも行っている。今年3月に書籍『結婚できる「婚学」教室』を上梓。